塾広告のどこを見れば良い?

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首都圏では、毎年約8万人が中学受験に臨む。

 

関東の中学受験業界では毎年、この8万人の争奪戦が繰り広げられている。

 

そのため従来の集団一斉授業の塾に加えて、生徒が個別に指導を受けられる個別指導タイプの塾や、科学実験などを売りにする塾なども登場してきた。

 

個別指導塾も、生徒と講師が1対1の家庭教師タイプや、1対2、1対3といった指導形式もある。

 

他にも1対6などという少人数のグループ指導もあるし、個人経営の塾(個人塾)の場合は、たいてい個別指導型の学習になる。

 

一口に子供と言っても、様々な子供がおり、様々な家庭教育があって、悩みも様々だ。

 

なので激しい生徒の争奪戦を行う学習塾側も、様々な顧客のニーズに合わせて多様化したわけだ。

 

ただ選択肢が多いと、塾を選ぶのも難しくなる。

 

選択肢が少なければ、子供に合っていなくても、我慢して通うかどうかだけを判断すれば良いが、いろんな塾があると、どれを選んで良いのか分からない。

 

ではどうやって自分の子供に適した塾を見つければよいのか。

 

その第一歩は、塾が出している広告チラシや塾のパンフレットに書いてあることを見ることだろう。

 

知人などから塾の話を聞いたとしても、どんな塾なのかはよく分からないことが多い。

 

月謝だって高いのか安いのかよくわからない。

 

なので塾の情報を知るには、いろんな塾の広告やパンフレットを見て、色々考えることになるわけだが、塾の広告やパンフレットは、あまり役に立たないことが多い

 

というのもそれは、塾の説明会や無料体験イベントに来てもらうための広告ツールだから。

 


合格実績は当てになるか?

大手塾の広告やパンフレットは、きれいなつくりで目を奪われやすい。

 

合格実績も華々しくて、この塾に通えばウチの子も…、と言う風に思えるように作ってある。

 

しかしそこがどういう指導を行う塾なのか、詳しく書いている広告は少なくて、結局、説明会などに行かないとわからない

 

そして説明会に参加すると、トークのうまい社員さんが、口八丁手八丁のセールストークを交えて、塾の詳細を説明し、入塾を勧誘してくるわけだ。

 

大手塾の広告に載っている華々しい合格実績や、充実した施設、笑顔の講師達の画像とキャッチコピーは、説明会に見込み客をたくさん集める手段であって、どういう塾かを説明しているわけではないのだ。

 

一方、指導方法や料金などを、詳しく説明しているチラシやパンフレットがあれば、それは個人経営の塾や、小規模チェーン塾かもしれない。

 

個人塾や小規模チェーン塾だと、説明会を開いて説明する時間も人員もないから、チラシやパンフレットに詳しいことを書いて、どういうことをやっているのか分かるように作っている。

 

個人塾や小規模チェーン塾というのは、知り合いからのクチコミで来塾する人が多く、広告やパンフレットは美辞麗句ではなく、説明が中心になる傾向がある。

 

企業や商品・サービスの雰囲気をぼんやりと伝える広告をイメージ広告と呼び、売り上げが直結するような広告をダイレクト・レスポンス広告と呼ぶのだが、大手塾はイメージ広告の傾向が強く、個人塾や小規模チェーン塾はダイレクト・レスポンス広告の傾向が強いわけだね。

 



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