中学受験新演習は多少易しめの中学受験教材

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中学受験新演習」(略称・しんえんしゅう)は、エディケーショナル・ネットワークの教材だ。

 

理科や社会の学習テキストは、カラーのテキストでないとわかりにくいが、カラーの学習テキストとしては最近まで、四谷大塚の「予習シリーズ」しかなかった。

 

予習シリーズは、四谷大塚の提携塾でなくても、四谷大塚の塾で買うことができるので、教材として使っていた個人塾も多いはずだ。

 

しかし「中学受験新演習」も、理科社会はオールカラー化したので、学習テキストとして充分使えるレベルになった。

 

そのため理科社会は、予習シリーズの替わりに、新演習を使いはじめた塾も多いだろう。

 

注文すれば教材販売会社から買えるし、わざわざ四谷大塚まで出かける手間もないし。

 

この新演習という教材を出しているのは、エディケーショナル・ネットワークという会社だが、実はこの会社は、埼玉に本部がある「栄光ゼミナール」という学習塾の関連会社だ。

 

栄光ゼミナールは、集団授業もやっているし、個別指導もやっているという、非常に幅の広い学習塾で、四谷大塚の「予習シリーズ」を教材に使っている教室もある。

 

なので新演習も一時期は、予習シリーズ準拠教材のような状態だったが、本家の予習シリーズが2012年に大きく変わったため、現在はカリキュラムは独自のモノになってしまったようだ。

 


新演習と予習シリーズの関係

中学受験新演習はもともと、四谷大塚の予習シリーズを意識した教材だったが、本家の予習シリーズが大きな改訂をしたため、カリキュラムなどがかなり異なるようになった。

 

以前は、予習シリーズの問題集に加えて、新演習の問題集をやるというのが、難関校受験生の定番だったのだが、そのあたりも多少変わってきたかもしれない。

 

学力レベル的には、学習編に関しては大きな差は無いが、問題編の難易度は、予習シリーズの問題集より多少易しいと言われている。

 

ただし偏差値55前後を狙うレベルなら、どっちでも大して変わらないように思う。

 

また偏差値50以下の学校を狙うなら、逆に問題を間引いて勉強しないと、出ないタイプの問題で時間を浪費する可能性もある。

 

開成中学や灘中学などの、超難関中学を目指すなら、難易度の高い問題集も必要になるだろうが、偏差値55以下の学校を目指しているのなら、あまり特別な知識や変わった問題に時間をかけている余裕は無い。

 

薄っぺらい問題集の場合は、やらなくても良い問題は無いが、分厚い問題集の場合は、必要の無い単元は飛ばさないと、とてもじゃないけれど、やっていられない

 



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