国語の成績が悪いのはなぜ?国語の勉強法記事一覧

国語の成績を上げたい。少なくともあと十点は欲しい。そう思っても、簡単に点数を上げられないのが国語だ。中学受験4教科のうち、どれが点数を上げやすいかというと、一番点数が上げやすいのは算数で、次は理科・社会、最後が国語になる。算数は、計算さえできれば、あとは点数が取れる単元を増やしていけば良い。単位換算、面積、体積、時間と道のり、食塩水の濃さ、規則性、仕事算、植木算、船の速さ、などなど、単元ごとに出題...

国語の成績を上げたい。なんとかあと10点欲しい。そのためにはまず、勉強の3段階「習得・修練・挑戦」のうち、今どの位置にいるのかを確認して、何が足りないかを見つけないといけない。まず国語の模試偏差値が42以下の場合は、語彙力が無くて、読み書きができていない。実力テストの答案を見ても、漢字や言葉の読み書きの問題で、点数が取れていないはずだ。これは第一段階の「習得」レベルがダメだと言うことで、とにかく漢...

国語の学習はまず、文章が読めねばならない。文章を読むには文字が読めねばならない。なので成績が悪い場合はまず、漢字や言葉の読みを徹底的にチェックして、読めない単語を減らさねばならない。読めない言葉や意味の分からない単語があると、頭に空白状態ができて、やる気がなくなる。不満を言い始めたり、あら探しをし始め、キレたり暴れたりしたくなるのだ。こんな状態では、勉強を進めることができないから、とにかくまず殆ど...

学習障害とは、勉強しても、なかなかそれが身につかない障害だ。文字の読み書きがスムーズにいかないディスレクシア(難読症)や、計算が苦手なディスカリキュラ(計算障害)があり、別にアスペルガー症候群というのもある。ディスレクシアは人口の約一割前後いるといわれ、英語圏では発生率が高くて15%前後、逆に日本やイタリアでは発生率が低い。これは人種によって差が出ると言うよりは、文字と発音がハッキリ一致している言...

白文帳(はくぶんちょう)というのは、長野県の中学生の宿題ノートだ。長野県の公立中学校では、毎日、白文帳というノートに漢字をたくさん書いて提出する。これが何年か前に、『秘密のケンミンショウ』という番組で、紹介されてたのでちょっと興味が湧いた。この「白文(はくぶん)」というのは、返り点や送り仮名の付いていない元々の漢文のことだそうだ。漢字をズラズラと書き綴るので、それをノートの名前に採用したってことだ...

漢字練習は、方眼ノートを使って3回ずつくらい練習するのが良い。8ミリ方眼とか10ミリ方眼ノートは、大手の100円ショップで売ってるのでたくさん買ってきて練習すれば良い。また漢字を一文字ずつ練習するのではなくて、熟語を単位として練習するのが良い。小学校4年生くらいから、学校では抽象的な言葉が増え始める。しかし抽象的な言葉は、日常生活では使わない言葉も多いので、とにかく使う頻度を増やさねばならない。な...

塾で漢字学習を指導していると、漢字の「トメ、ハネ、ハライ」に異常に執着する親御さんが居る。たいてい、字はきれいだが、仕事はさほどできないタイプの親御さんによく見られる傾向だ。こういう親御さんは、たとえば「木」の縦棒は、ちゃんとトメなさい。「公」の2画目は、ちゃんとハライなさい。などと言って子供を叱ったりする。しかし実を言うと、木の縦棒はトメでもハネでも良い。公の2画目は、払っても止めても良い。とい...

国語の偏差値が45を越えていると、基礎的な文字の読み書きや、接続詞を選ぶ問題などでは、ほとんど点数が取れていることになる。しかし偏差値50を越えられない、あるいは偏差値がテストのたびに、激しく上がったり下がったりする生徒の場合、文章の読解力に得手不得手がある。つまり得意な文章ではものすごく成績が良いが、苦手な文章では、さっぱり点数が取れないわけだ。国語の入試問題というのは、大きく分けて2種類の文章...

算数はできるのに、国語の成績が良くない。こういう場合何が悪いのか、模試の偏差値やテストの答案によって、ある程度は推測ができる。まず偏差値42以下の場合は、基本的に語彙力・言葉の知識が足りない。テストの答案を見ても、漢字や言葉の読み書き問題や、接続詞を選ぶような文法問題で得点できていないはず。こういう子供の場合は、語彙力アップ用教材を初級編からやり直して、漢字の書き取りなども低学年からやり直せば良い...

読み書きなどの語彙力はあるのに、なぜか偏差値が50を越えられない生徒。算数の偏差値は55以上あるのに、国語の偏差値は46とか47とか。こういう生徒の場合、得点源のはずの、内容真偽(ないようしんぎ)問題の正解率が悪い。内容真偽問題とは、文章を読ませて、その内容に合っている選択肢を選ぶ問題だが、記号で答えるので、確実に点数にしたい問題だ。形式は、○×で答える場合と、4つ以上の選択肢から選ぶ場合がある。...

国語の偏差値を上げる方法。国語の模試の偏差値が42以下だと、明らかに漢字や言葉の読み書きがダメ。漢字の読み書き問題の正解率が低く、まぐれ当たりで点数を取っている状態だ。なので子供がこのレベルにいるなら、とにかくまず漢字や言葉の読みと、その意味を徹底的にたたき込む必要がある。漢字や言葉が読めず、意味が分からない状態では、本文や設問をまともに読むことができないから、とにかく読み特訓を何週間か続ける必要...

模試の国語の偏差値が、50を挟んで毎回大きくゆれ動く場合、得手不得手(えてふえて)が、他の子供より大きいと考えられる。つまり、得意な文章が出れば高得点で、苦手な文章では殆ど点が取れない。こういう状況だと、安定した成績が取れないので、模試のたびに偏差値が大きく上下に揺れ動くわけだ。こういう現象は、おそらく国語特有だと思う。というのも他の科目では、大問が4つから5つあって、いろんな単元から出題されるか...

国語の成績が悪い子供の場合、何を答えるのかよく分かっていない。もちろん「登場人物の心情」や、「筆者の言いたいこと」を答えるのだ、…というのは分かっているのだろうが、一番肝心なのは、それではない。というのも国語で問われているのは、「他人の心境・気持ち」であったり、「他人の意見・主張」なのだ。物語文では、登場人物が、何を考え、どういう気持ちになったのかを突き止める。論説文では、その文章を書いた著者が、...

読み書きや語彙力があるのに、国語の成績が悪い場合は、自分と他人の区別がついているかどうかを調べてみる必要があるかもしれない。というのも国語のテストでは、自分の気持ちや意見を、とりあえず横に置いておかないといけないからだ。国語のテストで問われているのは、あくまでも問題文中の登場人物についてや、文章を書いている著者の意見だ。ところが、ある程度、文章を読める子供というのは、登場人物に感情移入して自分の気...

国語の入試問題で必ず出る「物語文」というのは、実は物語そのものではない。物語文は、物語のほんの一部だけをテスト用に取り出していることが多いのだ。論説文の場合は、著者の主張を順序立てて説明する文章なので、省略しようにも省略できない事が多いし、フルサイズで載せても大した分量にはならない。しかし物語文の場合は、数十ページ以上ある物語の中から、国語の問題として使える様な部分だけ抜き出して、その場面だけで問...

国語の問題を解くとき、何をすればいいのか分からないで、フリーズして固まってしまう子供がいる。子供がフリーズしてしまう時はたいてい、何をやって良いのか分からない場合だ。何をやって良いのか分からないので、じっと動かず何かが起こるのを待っている。子供は、やり方を調べる能力がないので、誰かに何をすれば良いのか、教えてもらえるのを、じっと待っているわけだ。だからやり方さえ教えれば、あとは色々考えて動き出すこ...

物語文が苦手な子供というのは、問題文中に書かれている人の行動や仕草に意味があるということが根本的に分からない。行動や仕草の表現は、物語文を読むための重要な手がかりで、そこから登場人物の心境を読み取るのだが、そこを簡単に見過ごす。もちろん、実際の人間の行動や仕草に、一々意味があるというわけではない。我々人間が日常生活でやっていることは、ほとんどがルーティンワークというやつで、毎日毎日、同じようなこと...

中学受験の国語の問題には、実は相反する問題が含まれている。そのため、偏差値が50を挟んで、大きく上がったり下がったりする場合は、このどちらかの問題で点が取れず、それで成績が大きく変動する。その相反するタイプの問題が、物語文と、論説文・評論文だ。まず物語文で問われるのは登場人物の心境であるが、中学受験の国語の物語文の場合は、殆どが小学生の話が出題される。登場人物の心境を読むなら、何も小学生の話でなく...

論説文や評論文を読むのは、語彙力さえあれば、比較的簡単だ。というのも論説文は、著者が自分の言いたいことを訴えている文章であるから、その「言いたいこと」さえ見つければ、あとは芋づる式にわかっていく。また評論文は、小説や映画や政治など、他人が作った作品や他人がしたことを、褒めたりけなしたりしている文だ。だから著者の持っている価値観がなんなのか、それさえ突き止めれば、わかりやすい。そして一つの論説文や評...

中学受験の国語問題として、良く取り上げられる文章の一つに、比較文明論というジャンルがある。比較文明論というのは、日本と西欧文明などを比べて、ああだこうだ言う文章だ。比較文明論は、論説文と比べると、多少読みやすい文章になっている。というのも国や文明が異なると、常識や道徳が異なっていてもおかしくないと、多くの人が思っているからだ。論説文では著者自身の主張を訴え、評論文では、他人の作ったものに対し、著者...

中学受験・論説文の成績アップ法。物語文はできるけれど、論説文や評論文が苦手な子供も多い。国語が得意な子供というのはたいてい、物語文が好きなので物語文は得意だが、論説文や評論文はダメだという。物語を読むのが好きな小学生にしてみれば、物語文は読むこと自体が楽しいのでわかりやすい。しかし論説文や評論文になると、言葉は難しいし、書かれていることにも興味が湧かない。物語文は、登場人物の心境を読み取るもので、...

論説文や評論文の四択問題は、物語文の四択問題とは違った難しさがある。というのも論説文や評論文は、常識を疑うような論旨が多いため、子供が持っている常識を否定するような答えも多いからだ。四択問題が問うているのは、本文の内容を読み取る力と、言葉や表現の言い換えができるかどうかなのだが、それ以前に「自分の持っている常識を疑えるか?」という問題がある。自分の持っている知識や常識に反する選択肢は、親の言うこと...

論説文や評論文の問題は、他人の言っていることを正確に理解できているかが鍵になる。なので著者が書いていないことを答えたら、それは全て誤答になると考えれば良い。たとえば「世界には飢餓で苦しむ人が大勢いるのだから、食べ物を粗末にしてはいけない」というような道徳的に正しい文章でも、著者の主張に合っていなければ×である。物語文では道徳力が問われるが、論説文や評論文では、常識や道徳を否定するような答えでも正答...

国語のテストによくあるの問題に、文中の言葉を抜き出す問題がある。抜き出すのは言葉だけの場合もあるし、一文を全部抜き出すこともある。文字数が指定されている場合もあるし、「文中の用語を用いて」という場合もある。答えはもちろん問題文の中に書いてあって、それを見つけてただ書き出すだけだ。なのでこれも是非得点したい問題の一つだろう。ところが国語が苦手な子供というのは、書き抜き問題も実はできない。文中から抜き...

国語の問題文を読んでいると、たまに普通の言葉がカッコつきで書かれていることがある。たとえば、「私は彼のことを『先生』と呼んでいた」等という風に、特定の単語にカッコをつけた文章だ。このカッコ付きの言葉のことを特に「個人語」などと呼ぶことがある。個人語というのは、一般的な言葉を、作者独特の定義で使っている言葉のことだ。一般的な意味ではなく、特別な意味で使っているよ、と言うことを示すために、わざわざカッ...