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延べ算とは
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のべ算(延べ算)とは、まず「のべ」を計算してから解くタイプの問題だ。
帰一算(きいちざん)ともいうが、仕事算に似た問題も多い。
ただ仕事算では、仕事をするメンバーの仕事率にバラツキがあったが、延べ算ではメンバーの仕事効率を区別しない。
報酬も、あくまでも全員均等に分配するというのが、延べ算の特徴だ。
のべ算 例題1
仲良し5人組で、日帰り旅行に出かけました。
目的地には、列車で2時間かかります。
しかし列車の自由席の座席が3席しか空いていなかったので、交代で座ることにしました。
一人あたり何分ずつ座れば良いでしょうか。
この問題では、3つの自由席を2時間使って、5人で均等に座ります。
となるとまず、全部で、のべ何分座れるのかを計算しなくてはなりません。
2時間=120分ですから、3席合わせると、のべ360分ほど座れます。
これを5人で交代して座るわけですから、360分÷5人=72分/人ってことですね。
のべ算 例題2
ある仕事を完成させるのに、8人の人が毎日7時間働いて9日かかりました。
同じ仕事を、6人で毎日7時間、4日間やったあと、作業員が一人増えて7人になったので、一日の仕事時間を6時間に減らしました。
さて完成まで、あと何日かかるでしょうか。
この問題では、最初に8人×7時間×9日=504時間(のべ)を求めるところから始めます。
そして次の作業では、6人×7時間×4日=168時間の分だけ作業が進んでいます。
となると、残りの作業のべ時間数は、504 - 168 = 336時間 となります。
これを7人で6時間ずつやるわけですから、336÷7÷6= 8 (日)というのが答えになります。