首都圏模試とは?
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首都圏模試とは、首都圏模試センターが実施している中学受験模試だ。
小6統一合判テスト(年6回)とか、小5統一合判テスト(年4-5回)とか、小6最難関模試などという模試を年に数回実施している。
最難関模試は、実施する年としない年がある。
この首都圏模試は、関東の中小学習塾が利用する中学受験のための模擬試験だ。
統一合判の利点と欠点
大手中学受験専門塾では、それぞれ独自に模試を行っているところもある。
サピックスや四谷大塚、日能研などが独自模試組だ。
一方、これらのチェーン以外や非提携塾では、この首都圏模試を受験することが多い。
というのも専門塾の模試は、比較的難易度が高い上に、易しい問題が少ないため、学力不足の生徒の偏差値が測れないからだ。
それに対して統一合判模試は、易しい問題から難しい問題まで出題されていて、難易度もうまく調整されている。
さらに9月以降の小6統一合判模試では、1万人以上の受験生がこの統一合判模試を利用するため、偏差値データも信頼が出来る。
とは言っても、最難関校クラスの合否判定は難しいのだが。
首都圏模試の構成と配点
首都圏模試は、国語と算数が150点満点のテストだ。
150点満点ではあるが、良くできる生徒以外は100点以上取ることは滅多にない。
50点くらい取れば偏差値45くらいで、100点近くになれば、偏差値55という感じだ。
首都圏模試の構成にはカラクリがあって、得点によって生徒の大まかな学力が分かるようになっている。
基礎問題ブロック 配点60点
まず計算問題と1行文章題(1行問題)のパートが、1行問題が、それぞれ6問ずつで、1問5点。
計算問題で30点、1行問題で30点の、合計60点という配点になっている。
ここで8割の正答率なら、45点になるわけだが、比較的入りやすい中学の入試では、これくらい出来れば合格できるという寸法になっている。
なので中受生はまず、このブロックの問題で確実に点数を取らねばならない。
基本-中位問題ブロック
首都圏模試では、計算問題が大問1、1行文章題が大問2で、そのあとに大問が4つ以上並んでいる。
この大問3以降も、設問1は比較的基本的な問題になっていて、配点も5点くらいになっている。
ただし設問2,設問3と進むにつれて、問題の難易度は急に上がっていく。
つまり設問2より後は、中位校・難関校を目指す中受生向けの問題なのだ。
なので中位校以上を目指すのであれば、設問2レベルで正答を出して、得点を積み重ねる必要がある。
基本ブロックと設問1で、合計70点くらい取って、さらに設問2をいくつか正答して、合計90点以上取れば、偏差値は55くらいになる。
逆に基本ブロックと設問1で20点くらいしか取れない受験生は、偏差値40未満になる。
首都圏模試 過去問集
具体的に、どんな内容かは、過去問集が出ているので、参考にして欲しい。