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計算ミスを減らすには
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計算ミスは、算数の点数に直結する。
とくに中学受験の算数では、計算結果の答えしか書かないことが多いので、考え方や着眼点が良くても、1点ももらえない。
計算ミスの実例
それでは、計算ミスは、どうやって起こるのか。
たとえば次の分数の計算を見てみよう。
分数計算の計算ミスの例
これは実は、私がホントに間違えた例。
計算ミスを減らす方法を表すために、画像を作ろうとして分数の計算をサラサラっと書いてみたのだが、見事に間違えていた。
しかも間違えているのに、最初、気がつかなかった。
京大卒で塾講師を10年やってた私でも、こういう計算ミスをやるのだ。
ただ、こういう計算の方法は、実は普段はやらない。
というのも、いつもはこういう風に、下の段に次の式を書いて計算するからだ。
計算式を下の段に書いて計算する
今回の計算ミスの原因は
計算ミスの多い子供は、いきなり右側に計算をし始める。
計算の途中式を、右側にドンドン書いていく。
ところが右側に計算式を書くと、間違えやすい。
数式の項を左から右に写す際に、数字を間違えたり記号を間違えたりしやすいのだ。
上の例でも、三つ目の項のマイナス5分の1を通分して右に書くとき、通分するのに気をとられて、符号をうっかり写し間違えてしまったのだ。
こういう風に間違える原因は、左の数式の項と右の数式の項を同時に見ることが難しい、と言うことにある。
なので数字を言ったん頭に入れてから、それを頭から出しながら右に書く。
こうすると、頭の中で数字や記号がおかしくなってしまって、間違えてしまう。
記憶のすり替わりが起こって、それで計算ミスの原因になる。
一方、すぐ下の段に途中式を書くようにすれば、上の項を見ながら下の項を書けるため、間違えが減る。
さらに、間違えても、気づきやすくなる。