円周率を含む計算の工夫は絶対に必要

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中学受験には、計算力が必要だ。

 

計算力は、算数や数学、理科などで重要だが、計算が速いか遅いかは、点数に直結する。

 

計算が速ければ、間違いに気づいてもやり直せるが、計算が遅ければ、間違うと時間が足りなくなる。

 

それ故に、計算は常に全速力でやるようにしないといけない。

 

ところが計算を全速力でするような指導をすると、頭からガシガシと計算してしまう生徒も多い。

 

計算問題を見ると、何も考えずに取りかかり、「ちょっと待て」と言わざるを得なくなる。

 

というのも入試の計算問題というのは、色々工夫することが出来ることが多いからだ。

 

特に円周率3.14を含んだ計算だと、あちこちに3.14が出てくることが多く、工夫するかどうかで、計算時間が全く変わってくる。

 

具体的に言うと、こんな計算だ。

3.14 * 102 + 100 - 3.14 * 2

この問題は、計算が得意な子供には暗算で答えが出せる

 

しかし計算を見たらすぐ、頭からガシガシ計算してしまう子供だと、大変な時間を使った上で、答えも間違えていたりする。


 

さらに、こういうタイプの計算問題も、よく出題される。

3.14 * 320 - 31.4 * 2 - 314 * 2

 

この計算問題も、3.14を一つの固まりと見立てて、3.14が全部で何個分になるかを考えれば、答えが314になるのはすぐ分かる。

 

一種のパズルみたいなもんだね。

 

ところが計算を理解できておらず、計算の工夫が出来ない子供は、3.14×320をまともに計算してしまうのだ。

 

何も考えずに計算し始めると、計算に膨大な時間がかかり、しかも答えが合わないという結果になりやすい。

 

こういう工夫は重要だし、小学校でも教えているハズだ。

 

しかし受験しない子供には、「あ、そう」という程度にしか見られていないだろう。

 

というのも、そんなに計算力を必要とされていないしね。

 

さらに3.14をまとめる計算は、計算問題として出題されてなくても、できないといけない。

 

というのも円を含む面積の計算だとか、円柱や円錐の体積を求めるような問題で必要になるからだ。

 

こういう工夫が必要な計算は、中位校以上のレベルの中学入試では、必ずと言って出題されるから、常に練習しておく必要がある。

 

中学入試算数の基礎テクニック


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