計算力は、七難隠す。計算練習は絶対やれ。
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算数を伸ばす方法。
まず算数・数学で一番大事なのは、計算力だ。
中学受験をするしないに関わらず、計算の練習は毎日すべきだ。
ましてや計算力のトレーニングをせずに、算数の成績を上げようなんて、虫が良すぎる。
練習せずに、良い成績が取れるような天才児・神童なら、算数の成績が伸びないはずがない。
算数の成績が酷いなら、それはまず第一に、計算トレーニングをやっていないからだろう。
首都圏模試で、算数10点?!
たとえば関東の中小学習塾が、共同で行っている「首都圏模試」というのがある。
首都圏模試は、独自テストを実施している大手中学受験チェーンに属さない、様々な学習塾が利用する中学受験模試だ。
受験生の習熟度はマチマチなので、非常に簡単な問題から、かなり難しい問題まで、幅広く問題が出題される。
というのも私立中学のレベルは様々で、出題傾向も様々だからだ。
でも、さんざん単元学習をして送り出した子供が、算数で10点とか15点しか取れなかったりする。
これもひとえに、計算力がないせいだ。
計算力が普通のレベルの子供は、ここで最低7割くらいは正答できて、40点くらいは取れるし。
毎日の計算トレーニングのやり方
毎日やる計算問題は、やさしめな問題で十分だ。
やさしめの問題を8問くらい、勉強の最初にやる。
できたら7割8割は、楽に解ける問題がいい。
というのも、楽な計算問題なら、20分もかからないからだ。
我々の集中力は、およそ30分くらいしか続かないらしい。
さらに小学生くらいだと、集中力は30分も続かない。
なので集中力が続く時間内でできるように、今までの復習的な計算問題と、ちょっと難しめの問題を課す。
やさし目な問題を使うのは、やる気を失わせない工夫だ。
1問目から解けないと、子供はすぐに挫けてしまうので、4問目くらいまではスラスラ解けそうなレベルでないと続かない。
さらに毎日の成績を、表やグラフにしておいて、成績が上がったら、なにかお祝いでもすれば励みになる。
計算力は七難隠す
計算力を日頃磨いておけば、そこから先は、時間が解決する場合が多い。
面積や体積、単位あたりの数、速さ、濃さ、比例など、小学校4年生くらいから抽象的な概念がたくさん登場する。
抽象的な概念は、腑に落ちるまで時間がかかるので、そう簡単には理解が進まない。
しかし計算力があれば、理解できると、あっと言う間に出来るようになる。
計算力という基礎ができているので、あとは解法パターンさえわかれば良いだけになっているからだ。
一方、計算力を磨いていない子供の場合は、色々新しいことを学んでも、まったく身につかない。
算数においては、計算力は七難隠すのだ。