首都圏模試の偏差値は、信頼できるか?
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関東圏の中学受験生1万人が受験するという、首都圏模試。
首都圏模試では、統一合判テストという模試で、子供の学力を測っている。
首都圏模試は、関東圏の中小学習塾が参加している模試で、さまざまなレベルの生徒が受験する。
そのため、はじき出される偏差値や合格可能性は、信頼されている。
ただ問題は、サピックスや日能研、四谷大塚などの中学受験専門塾チェーンだ。
これらの大手チェーン塾は、首都圏模試には参加していない。
というのも、それぞれ独自カリキュラムで授業を行っており、独自の模試をしているからだ。
大手塾の生徒さんは、普段学んでいるカリキュラム内容と首都圏模試とは出題範囲が異なるため、参加したくても、参加し辛い様だ。
自塾の模試と、試験日程が重なる場合もあるし。
だから、大手塾の生徒が参加しない首都圏模試の、どこに信頼性があるのかという意見もあるだろう。
大手進学塾チェーンの生徒も受け始める9月以降は信頼度アップ!
サピックスや日能研、四谷大塚や四谷大塚提携塾、いわゆる「中学受験御三家塾」は、独自のカリキュラムと、それに沿った独自模試を実施している。
試験範囲は塾それぞれで勝手に決めているため、他塾の模試を受けるには、自塾の勉強とは別の勉強をしなければならない。
塾の授業に付いていくのがやっとなのに、さらに外部模試用の勉強をしている暇はないだろう。
そのため、6年生の夏までの統一合判模試は、御三家塾の生徒には受験しづらい。
彼らが参加しない模試であれば、信頼性が劣るのは当然だ。
ただし、9月以降の4回の小6統一合判模試では、様相が異なる。
というのも9月以降の模試では、試験範囲が全範囲に拡がり、大手塾の生徒も受験しやすくなるからだ。
実際、試験範囲が全範囲になると、首都圏模試を受験する人が増える。
なぜそれが分かるかというと、受験生数が、9月以降は1,000人ずつくらい増えていくからだ。
御三家塾以外の中学受験生は、殆どが4月から首都圏模試を受験して学習指針にしている。
そのため、9月以降の回で1,000人ずつ受験生が増えるのは、それ以外の塾の生徒が参加しているからだ。
中学受験に熱心な親御さんは、自塾の模試の偏差値が役に立つのか、外部模試で確かめたいらしい。
そういう御三家塾の生徒も参加しているのであれば、9月以降の首都圏模試の偏差値は、十分に信頼できるデータになるのも当然だ。
首都圏模試 過去問集
具体的に、どんな内容かは、過去問集が出ているので、参考にして欲しい。