計算力のない子供の特徴 引き算が遅い
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算数は、計算力があっての科目だ。
計算力が無いと、算数の点数は伸びようがない。
計算力が無い子供は、算数ができるようにはならない。
そのため、兎にも角にも、まず計算力を養わなければならない。
計算力があるかどうかはまず、割り算のスピードを見れば分かる。
割り算は小学校3年生から教わるが、桁数が増えてくると計算力の差がハッキリする。
というのも、割り算は整数の計算の総合力が試されるからだ。
割り算の難しさとは
まず割り算では掛け算の概算、つまり大雑把な掛け算が出来ないといけない。
60 ÷ 18 という割り算なら、答えがだいたい、いくらくらいになるか、パッと思いつかないといけない。
18は20よりちょっと小さい数で、60は20が3個分だから、商は3くらいだなと気づかないといけない。
ところが計算力の無い子供は、まずこれができない。
さらに、手当たり次第にやってみることも、できない。
商が見つからなければ、1から順に調べるか、あるいは真ん中の5くらいから調べればいい。
でも、そう教えても、行動しないのだ。
行動しなければ、出来るようになるわけはないから、出来ないままになる。
要するに、計算を「考えるもの」だとか「思いつくものだ」と、勘違いしているわけだ。
計算なんか、ただの作業で、考えるようなものじゃない。
だからこそ、出来る子供は、毎日せっせと計算練習に励んでいるわけだ。
その計算練習の成果で勘が働くようになり、「答えを思いつく」と言うことであって、何も練習していない子供には、なにも頭に思い浮かばない。
これは中学生くらいになると、大きな差になってくる。
計算力は、引き算の正確さと速さで分かる
割り算の難しさは、計算練習が足りないと、商の見当がなかなか付かないことだ。
商の見当が付かないため、何度も掛け算を繰り返すことになる。
そして割り算の次の難関が、引き算だ。
割り算は、掛け算の後に引き算を行うから、ここで計算力に差が出る。
割り算の間違えは、掛け算のところではなく、たいてい引き算で間違えている。
引き算は、小学校2年生で習い始め、少しずつ桁数が増えてくるが、家庭学習で引き算がしっかり練習できてないと、あとあとで割り算の計算に支障が出るのだ。
算数のカリキュラム的には、足し算→引き算→九九と掛け算と言う風に進むが、引き算は忘れずに練習しないと間違えたり遅くなる。
そういうわけで、計算力があるかどうかは、まず割り算をチェックしてください。
割り算がダメなら、次は引き算が出来るかチェックしてください。