学資保険に入れなかったらどうする?
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子供の学資を準備するには、学資保険の他に教育ローンという方法もある。
教育ローンというのは簡単に言うと、子供の就学を前提とした貸し付けで、子供が大学進学することになってから、学資を調達したいときに役に立つ。
学資保険は、なんだかんだ言っても、子供の年齢や契約者の年齢などで、加入するタイミングを失いやすい。
郵便局の「はじめのかんぽ」なら、子供が12歳まで、親が65歳まで加入できるが、他の保険会社では、子供が5歳までとか7歳までとか、気がついてみたら、すでに対象年齢を過ぎていたということも多いはず。
さらに子供の大学進学を前提に積み立てても、子供が引きこもっていたり、他の進路を見つけて大学に行かない可能性もある。
子供が医者になりたいというので、生活を切り詰めて学資を積み立ててたのに、大人になったら遊びほうけていたりして、こんなことだったら、生活をもっと充実させておくべきだった、…などという後悔をしないとも限らない。
もちろんそういうことがあっても、学資保険の給付金はもらえるわけだが、それだったら、もっと利回りのよい投資に資金を回したのに…と言うことにもなりかねない。
それならもう生命保険・医療保険だけ掛けておいて、子供が大学進学を考えていたなら、不足分だけ教育ローンで就学費用を賄えば良いという考えもある。
もちろん、学資保険にゆとりを持って申し込める年齢なら、学資保険でお金を貯めておく方が、はるかに良いのだが。
教育ローンと学資保険、何が違う?
教育ローンとは、教育目的の資金を、非常に低利で借りることができる仕組みだ。
教育ローンを提供しているのは、日本政策金融公庫と、銀行などの金融機関、信販会社、そして農協や労金などの協同組合だ。
学資保険は、貯蓄型であっても、親が死んだ場合に学資が保証される生命保険の一種なので、扱っている保険会社は少ない。
しかし教育ローンは単なる貸し付けだから、たいていの銀行には教育ローンがあるということらしい。
ただしお金を借りるわけだから、学資保険のように気軽に加入できるわけではない。
住宅ローンのように、担保物権があるわけでもないし、無目的貸し付けの消費者金融に、毛が生えたようなモノだと思わないといけない。
実際、教育ローンを申請する際、クレジットカード会社の審査に通らないと、借り入れができないこともあったりする。
銀行によっては、その銀行系列のカードローン加入が条件だったりするから、審査にとおらないようなら、教育ローンは借りられないのだ。
そして教育ローンの場合は、返済期限が10年とか15年という風に、有期契約になっているところも、ちょっと考えるべきところだ。
クレジットカードなら、限度額までの金額なら、ずっと借り続けることだって可能なわけだが、教育ローンの場合は、それもできない。
特に私立の医歯薬系学部の学費は数百万円はくだらないので、そのために1,000万円近くも借金をするのは、リスクが高すぎる。