国語はまず、文章を読むことから
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国語の成績を上げたい。
なんとかあと10点欲しい。
そのためにはまず、勉強の3段階「習得・修練・挑戦」のうち、今どの位置にいるのかを確認して、何が足りないかを見つけないといけない。
まず国語の模試偏差値が42以下の場合は、語彙力が無くて、読み書きができていない。
実力テストの答案を見ても、漢字や言葉の読み書きの問題で、点数が取れていないはずだ。
これは第一段階の「習得」レベルがダメだと言うことで、とにかく漢字の読み書きの練習とクロスワードパズルを徹底的にやる必要がある。
第一段階の習得が充分できていないのに、次の段階の学習をいくらやっても効果は無い。
というのも言葉は、読めないと覚えることができないからだ。
人間の脳というのは、言葉を「音」で覚えているので、「音」がないと言葉を覚えることができない。
そして音がないと、音と意味や、音と文字とを結びつけることができないので、漢字や単語のつづりを覚えることもできない。
漢字や言葉の「読み」の練習とはつまり、目に見える文字と、耳から聞こえる音を結びつける作業で、この作業をまずしっかりやらないと、先へは進めなくなってしまうわけだ。
この作業がうまくいかないのが、難読症(ディスレクシア)と呼ばれる学習障害で、読み書きができるようになるまで、根気よく練習が必要だ。
読めないと、やる気を失って、暴れ出す
国語の模試の偏差値が42以下、あるいは漢字の読み書き問題で、点数が殆ど取れていない場合は、第一段階の学習ができていない。
なのでまず、文字が「読める」ように、漢字や言葉の読みを徹底的にたたき込まないと次へは進めない。
漢字の書き取りは後回しでも良いが、読みだけは先に読めるようにしないといけない。
でなければ問題文を読むことができず、何が書いてあるか考えることすらできなくなる。
私なども英語のニュースを読むとき、知らない単語ばかりだと全然読む気が無くなってしまうが、文が読めないと学習意欲もなくなってしまうのだ。
ロン・ハバートの「勉強の技術」という本によると、意味の分からない言葉があると、そのあとから頭が空白になるという。
頭が空白になった人は、その空白が埋まらないと、その状況から離脱して不満を言ったり、他人のあら探しをし始めるという。
知らない話をされたときに、席を離れたり、突然キレて暴れたりというのも、この状態らしい。
ロン・ハバートは勉強の障害(勉強を阻むもの)を3つに分類しているが、言葉の意味が分からない・意味を取り違えているというのが、最も重要な勉強の障害としている。
勉強の3つの障害
- 質量が欠けていること(実物や画像を見たことがない)
- 段階が高すぎること(学習者にとって難しすぎる)
- 誤解語(言葉の意味が不明、あるいは間違えて覚えている)