最優先は、熟語の読みと計算問題・一行問題のチェック
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中学受験、合格のための最後の追い込み。
まず最初にチェックしないといけないのが、漢字の読みと計算問題・一行問題だ。
成績が悪い子供というのはたいてい、漢字・熟語の読みができなかったりするので、ちゃんと読めているか全部チェックすべきだろう。
熟語の場合、読みだけでは無く、その言葉の意味もわからないといけないが、いちいち辞書を引く時間がもったいない。
最近は「語彙力アップ教材」というのが出ていて、熟語の意味を全部書いてあるので、それを使うと良い。
漢字・熟語を書くのは後回しにして良いから、まず読みが完璧にできるまで、繰り返し練習させる。
国語に関しては、まずこれができていないと次へは進めないので、漢字・熟語を全部読ませてみて、読めなかったものに印をつけ、印をつけた熟語の読みは、親が何度も何度も徹底的にたたき込む。
自分が読めない言葉は、脳が勝手に「自分には関係ない」とスルーしてしまうので、読み方と意味は、とにかくたたき込まないといけない。
次にチェックすべきなのが、算数の計算問題と、一行問題(シンプルな文章題)ができるかどうかだ。
たいていの中学の入試では、最初が計算問題で、次が一行問題になっている。
この計算問題と一行問題を確実に正解しないと、入試で合格することは難しい。
なので、受けさせたい学校の過去問を用意して、計算問題と一行問題だけやらせてみる。
ここで殆ど間違えなければ問題は無いが、そんなにスラスラ解けるような子供はなかなかいないだろう。
計算問題と一行問題のチェック
計算問題と一行問題は、入試で必答の問題だ。
必ず正解して、点数を積み上げないといけない。
ところが成績が悪い子供というのは、ここで点数がちゃんと取れない。
模試でも2~3問しか解けないから、10点とか20点なんていう成績になる。
これではさすがに合格なんて考えられないから、とにかくまず過去問の計算問題と一行問題で、どれくらいの点数が取れるかを確かめないといけない。
目指す中学の過去問で、正答率が8割以上あれば、とりあえず次の段階に進めば良い。
しかし計算問題と一行問題で、8割取れない場合は、何か大きな問題を抱えていると考えるべきだろう。
というのも計算問題で正解にたどり着けないのは、「計算の工夫」がちゃんとできていないからだ。
計算の工夫ができていれば、最小の計算だけですむので、時間もさほどかからないし、間違えも少なくなる。
ところが計算の工夫ができずに、掛け算を見たらすぐに掛けてしまうような子供は、遠回りの計算になるし、桁数の大きな数を扱うので、間違えも多くなってしまう。
これでは時間はかかるわ、正答率も上がらないわで、合格点に手が届かない。
なので計算の工夫ができているかどうかチェックして、できていなければ、できるまでやらせる。
これが中学受験では、非常に重要な勉強の段階になる。