甘い物は、子供に食べさせてはいけない
更新日:
子供が勉強しない。
テストの成績が悪い。
さらにすぐにキレたり、暴れたりする。
こういう問題行動があるときはまず、子供が甘い物ばかり食べたり甘い飲み物ばかり飲んでいないか、注意する必要がある。
甘みは痛みをやわらげる効果があり、糖分中毒・依存症になるリスクがあるのだ。
たとえばネズミに砂糖水を与える実験をすると、エサより砂糖水を好んで飲むようになる。
その後、砂糖水を与えるのをやめると、ふるえが出たり凶暴になったりなどの離脱症状(禁断症状)が出ることが分かっている。
なので子供に自由に甘い物を飲み食いさせると、同じように「砂糖中毒・依存症」になる危険がある。
そして常に甘い菓子や飲み物を置いて生活しようとし、甘い物がキレると離脱症状(禁断症状)で、イライラし始め、キレ始める。
ふるえが来たり、たわ事を言い始めたり、奇声を上げたり、机を離れてウロウロしたりする。
こんな状況では勉強どころではないし、塾講師としてもこういう子供はどうしようもないから、さっさと塾を辞めて欲しいくらいである。
イギリスの児童文学の「ナルニア国物語」では、4人兄弟の一人のエドマントが、白い魔女の甘いお菓子の誘惑に耐えられず、兄弟を裏切ってしまうエピソードがあるが、甘い物というのはそれほどの魔力があると言うことなのだろう。
だから甘い物を与える場合は、あくまでも「ごほうび」であり、努力や結果の「賞品」にしないといけない。
炭酸飲料には、過剰な糖分が含まれている
砂糖中毒・砂糖依存症になると、勉強どころではなくなる。
依存症になっている生徒を見ると、糖分が切れるとイライラし始め、甘い物がないかと探し始める。
大人の目を盗んで甘い飲み物やチョコレートなどの甘い菓子を盗み食いし始める。
そしてそれができないと機嫌が悪くなって、にらむような顔つきになったり、大声や、奇声を上げたりして狂暴化する。
こんな状況では、まともに勉強などできるはずがないだろう。
なので中学受験をするならまず、甘い物を生活から取り除き、子供を砂糖中毒から守らないといけない。
特に注意が必要なのが、甘いペットボトル飲料だ。
というのも甘いペットボトル飲料には大量の糖分が入っていて、糖分過剰になりやすいからだ。
たとえばコーラやソフトドリンク(炭酸飲料)の500ml入りペットボトル飲料には、角砂糖12個分もの糖分が入っている。
甘くないと感じるスポーツドリンクでも、なんと角砂糖6個分もの糖分が含まれている。
それをゴクゴク飲んでしまうわけだから、いつ砂糖依存症に陥ってもおかしくない。
5歳児の問題行動と生活習慣についてアメリカの3つの大学がおこなった共同調査でも、炭酸飲料を1日に4杯以上飲んでいる子供は、飲まない子供に比べて問題行動が2倍以上多かったという。
甘い飲料は、子供に飲ませるべきものではない。
それで「勉強しない」と言われても、塾としてはどうしようもない。
→「ソフトドリンクと5歳児の問題行動には関係がある」(英語論文PDF)