勉強ができない原因は塾にはない
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成績が上がらないので転塾する。
それは成績が上がらない原因が分かっている場合にだけ意味がある。
「塾を変えれば成績が上がるんじゃないか」と考えて転塾を何度も繰り返すのは意味が無い。
学習塾難民というやつだが、こういう人の場合は成績なんか上がらない。
というのも子供が勉強できない原因が、家の外にあると思っているから、転塾を繰り返すのだ。
成績が悪い原因が分かっていれば、転塾するにしても原因に応じた塾を探せば一回ですむ。
なので塾を何度も変えるというようなことは起こらない。
転塾を繰り返すというのは、勉強ができない原因が分かってないからこそであって、やみくもに転塾させても問題は解決しない。
一方、学習塾の側から見ると、できる子供というのはたいてい、塾に来た時点からできているのが普通だ。
知識は少なくとも、読み書きや計算はきちんとできる。
計算速度は遅くてもできるし、家でちゃんと勉強しているのがわかる。
子供の勉強を家で見ているかどうかなんて、塾の講師にはすぐに分かってしまうが、家でちゃんと勉強している子供の場合は、たいていの場合、効率的なやり方を知らないだけで、塾に通い始めればすぐに成績が上がる。
塾は「できる子供」を伸ばしているだけ!
家庭学習の習慣がある子供は、今は成績が悪くても、すぐに伸びる。
しかし家庭学習の習慣がない子供は、急にできるようにはならない。
理由は簡単で成績が上がる理由がないからだ。
家で基礎的な勉強をしている子供は、言うなれば土台がソコソコできているので、あとは上に建物を建てればいい状態だ。
ところができない子供というのは、その土台を一から作らないといけないので、土台作りにアホほど時間がかかるのだ。
ただし例外もあって、地頭はよいのだけれど、今まで勉強の方法が分からなかったり、勉強の練習をしてこなかった子供の成績はすぐ上がる。
地頭が良い子供は、とにかくスピードがあるので、土台からやり直しても、半年もあればできる子供になる。
図鑑どころか辞書すらない家庭もダメだ。
歴史漫画などの学習漫画も、あった方が良い。
単なる暗記と具体的なイメージのついた言葉では、理解度が全然違うから、漫画のキャラクターのようなものであってもイメージをもてるのは重要なことである。
こういうモノは低学年くらいから家に並べておくと、子供というのは好きなときに勝手に読むので覚えも速い。
成績が上がらないから転塾するという場合、まず家庭に成績が上がる理由があるかどうか考える必要がある。
これがなければ思いっきりブレーキを踏んだ状態で子供を塾に行かせていることになるので、成績なんか上がりようがない。