詰め込み学習

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学習塾に通わせても、成績が上がらない。

 

なので転塾させようかとか、別に家庭教師をつけようかなどと、いろんな対策を考える。

 

しかしやるべき事はまず、基礎知識に穴や抜け落ちがないか調べることだ。

 

できない子供の最大の問題は、基礎学力がついていないことで、漢字・熟語の読み書きや、算数の計算・一行問題がスラスラできないことだ。

 

これでは大手受験塾の授業には、まずついて行けない。

 

なので漢字・熟語の読み書きや、算数の計算・一行問題を特訓して、基礎知識・基礎学力の穴を埋める必要がある。

 

大事なのは、とにかく短期間で詰め込むことで、できるまで何度でも繰り返すという姿勢が大事だ。

 

子供がやらないなら、怒らずに、ただほっぺたを軽くひっぱたいてやらせると良い。

 

ひっぱたけば、「これは絶対にやらないといけないことだ」…という親からのシグナル(意思表示)になる。

 

やらないと言うことは、他に意識が向いていると言うことなので、始めて30分以内であれば、軽くひっぱたいて特訓に引き戻す。

 

特訓を30分以上やっていて、子供がぼんやりし始めたら、脳が限界に来ているので、休む。

 

詰め込み学習を繰り返せば、多少なりとも成果が出るので、モノを覚えるには、これくらいの練習が必要なんだなという事が分かる。

 

こんなことは、できる子供ならみんな知ってることだが、できない子供は、できるまで繰り返さず止めてしまう。

 

だからできないわけだ。

 

初めは漢字・熟語の読みから詰め込む

 


漢字の詰め込み学習のやり方

基礎学力の詰め込み学習は、まず言葉の読みから詰め込む。

 

というのも漢字や熟語が読めないと、様々な文章が読めなくなるから、他の科目の学習にも差し支えてしまうから。

 

それに読み方が分からなければ、実は言葉というのは覚えられないのだ。

 

人間の脳というのは、言葉を音として覚えているので、音がまずないと覚えることができないのだ。

 

音と意味があって、それを文字に結びつける。

 

これが読みの詰め込み学習特訓の目的だ。

 

こういう風に、覚えるべき事を唱えて、記憶を維持することを「維持リハーサル」と呼んだりもする。

 

学習障害の難読症(ディス・レクシア)などは、目で見た文字と音とが、うまく結びつかない障害で、音読を何度も繰り返す方法で克服するが、それを同じようなことをするのだと思えば良い。

 

使う教材としては、現代文のカリスマ講師・出口汪(でぐち・ひろし)さんの、「漢字・言葉のきまりトレーニング」が、言葉の意味も載っていて一番良い。

 

しかしどうも廃版になったようなので中学受験用の「出る順漢字」とか、応用自在の国語、漢字検定の6級5級程度の問題集でも良い。

 

やり方としては、読み問題の漢字・熟語を、親が指さしてて文章を読ませる。

 

読み間違ったらその問題に印をつけて、すぐに訂正するという事を繰り返す。

 

片っ端から文章を読ませて、9割方読めるようになったら、どうしても読み間違えてしまう漢字に印をつけて、次のページの読みに進む。

 

漢字・熟語の読みを30分練習したら、次は書き取りかクロスワードパズルでもやらせて、ちょっと休憩。

 

休憩が終わったら、また漢字の読みを最初からやる。

 

すでに練習した漢字で、間違えない漢字は飛ばして、印をつけたところを中心に、できるまでやる。

 

1日に覚えられる数には限界があるので、限界が来たら休憩したり、他のことをやる。

 

これをできるだけ毎日続ける。

 

練習の間隔が開くと、せっかく覚えた事も忘れてしまうから、短期間に集中して、とにかく繰り返す。

 

子供の頬をひっぱたいてやらせるというのは、学習塾ではなかなかできない方法なので、とにかく家庭でやってもらうしかない。

 



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