糖質依存症とは
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子供には甘い飲み物を飲ませるべきではない。
甘みは子供を夢中にさせ、正常な感覚を失わせてしまうのだ。
特にペットボトルに入った炭酸飲料は山ほど糖分が含まれているのでダメだ。
WHO(世界保健機構)でも最近、砂糖などの糖類の摂取量の指針を、摂取カロリーの5%未満(1日25グラム程度)に減らそうという提案がでて話題になっている。
2002年に出された推奨量は、10%(1日50グラム程度)以下だったので、これをさらに半分まで減らそうという提案だ。
その理由としてはまず、世界で歯の病気が増えていて、歯の病気の治療費が膨大になっていることが上げられている。
歯の病気は、単に歯だけの問題ではなく、様々な感染症や、糖尿病などの生活習慣病にも関係があるとされている。
また糖質由来の肥満が増え、それが非感染性疾患(Noncommunicable Diseases;NCDs)、つまり「生活習慣病」が増えていることだ。
では、1日砂糖25グラムというのは、どのくらいの分量なのかというと、
- 6グラム入りのスティックシュガーなら4本強、
- 3.5グラムの角砂糖なら、7コ。
- ティースプーンに軽く1さじ(約5グラム)で5杯強
コーラは100mlあたり、11グラムの糖質を含むので、一番細い250ml缶1本で、もうオーバーしてしまう。
一般の缶コーヒー(190ml)だと、約15グラムだから、2本は飲めない。
→WHOが砂糖摂取量で新指針案 炭酸飲料1缶で摂り過ぎに(CNN日本語版)→Draft Guideline: Sugars intake for adults and children
甘い飲み物は、子供を凶暴にするかもしれない
甘い炭酸飲料をガブ飲みするような子供は、飯を食わずに甘い物ばかり飲み食いするようになる。
そして甘い物が切れると、不機嫌になったり、暴れ出す。
ネズミにエサと砂糖水を同時に与えた実験でも、ネズミは次第に砂糖水ばかり飲むようになり、えさは殆ど食べなくなってしまうという。
そしてその後に砂糖水を与えないようにすると、今度は離脱症状(禁断症状)で震えだしたり、見境もなく攻撃的になったりし、空になった砂糖水容器のレバーをいつまでたっても押し続けるという。
塾に来る甘い物が手放せない子供にも、似たようなところが多々ある。
彼らは勉強しはじめてもすぐ休憩したがるし、甘い物が切れると途端に不機嫌になって、やたらと攻撃的になる。
また大人の目を盗んで甘いジュースやチョコレートなどを飲み食いしようとするし、教室から脱走して外で買い食いしようとする。
5歳児の問題行動と生活習慣についてアメリカの3つの大学がおこなった共同調査でも、炭酸飲料を1日に4杯以上飲んでいる子供は、飲まない子供に比べて問題行動が有意に多かったという。
→「ソフトドリンクと5歳児の問題行動には関係がある」(英語論文PDF)→ウィキペディア「砂糖依存症」→【参考】「糖が脳をバカにする! 糖に変わる脳の栄養源「ケトン体」で脳力アップ」