国語の偏差値ごとの課題は?
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国語の偏差値を上げる方法。
国語の模試の偏差値が42以下だと、明らかに漢字や言葉の読み書きがダメ。
漢字の読み書き問題の正解率が低く、まぐれ当たりで点数を取っている状態だ。
なので子供がこのレベルにいるなら、とにかくまず漢字や言葉の読みと、その意味を徹底的にたたき込む必要がある。
漢字や言葉が読めず、意味が分からない状態では、本文や設問をまともに読むことができないから、とにかく読み特訓を何週間か続ける必要がある。
人間は、「音」で覚えたり理解するので、文字と音と意味を結びつけるトレーニングをひたすらやる必要があるわけだ。
次に偏差値が45前後あるが、どうしても50以上にならない場合は、基本的な読み書きはできているが、精読力がなく、言葉の置き換えが分からない。
そのため、内容真偽(ないようしんぎ)問題の正答率が低くて、取りやすい点をみすみす逃してしまっているのだ。
内容真偽問題とは、本文の内容や著者の主張に合っているかを問うだけの問題だが、正しい選択肢を選ぶには、微妙な言葉の違いや、言葉の置き換えが理解できないといけない。
たとえば選択肢に「時期尚早」という言葉があっても、本文に同じ言葉がそのまま載っているとは限らない。
「それをやるには、まだちょっと早い」などというのと、時期尚早が同じ意味の言葉だと知っていなければ、内容真偽問題で正しい選択肢は選べない。
つまり漢字・言葉の読み書きはスムーズでも、言葉のちょっとした意味の違いや、同じ意味の言葉などの知識が無ければ、内容真偽問題で点数が取れないわけだね。
国語の偏差値が大きく変動する理由は
国語の偏差値アップの課題。
次は偏差値50をはさんで、成績が毎回、大きく上がったり下がったりする場合だ。
偏差値50というのは、そのテストで平均点を取っていることで、漢字や言葉の読み書き能力は、ちゃんと身についていると考えられる。
50と言っても、中学受験の模試の場合は、受験生はみんな勉強しているはずなので、一般の小学生より、はるかに学力があるはず。
ところがこのあたりで偏差値が、激しく上がったり下がったりする子供が毎年いる。
これは得意にしているタイプの問題と、苦手にしているタイプの問題があって、その差が非常に大きいのだと考えられる。
つまり得意な問題が出れば高得点になるが、苦手な問題が出れば点数が大きく下がる。
そのせいで偏差値が50を挟んで、大きく上下してしまうわけだ。
こういう風に偏差値が50を挟んで大きく変動するのは、おそらく国語特有の現象なんじゃないかと思う。
算数や理科、社会などの他の教科の場合、いろんな単元から問題が少しずつ出題されるので、偏差値50くらいの場合は、得手不得手があっても、点数が馴らされるので偏差値は大して動かない。
しかし国語の場合は、読み書きなどの基礎問題の他に、2種類のタイプの文章が出題されるため、苦手なタイプの文章が出題されると大きく点数を落としてしまい、その結果、偏差値が50を挟んで上がり下がりするわけだ。