難しい問題集は、全部やる必要が無い。

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予習シリーズ新演習(中学受験新演習)は、難関校受験まで見据えた教材だ。

 

なので一般の中学受験生には、難しすぎる項目や単元がたくさんある

 

問題集の難易度も高いし、分量も非常に多いから大変だ。

 

一方、素直な子供ほど、優先順位を考えずに順番に勉強していこうとするので、こういう難しくて分量が多い教材は危ない。

 

時間ばかりかかって、全然進めないので、そのうちどこかで子供が疲れ果てたり、あまりにできないので劣等感を感じたりする。

 

なのでこういうハイレベルな問題集を使う場合は、親が子供の学力レベルに合わせて、適当に間引きして勉強させないといけない。

 

難しい問題集は、全部やる必要が無いのだ

 

中学受験は、入試で合格点をとることがゴールだから、受験する学校の入試で一度も出題されたことが無いような、難しい難問など、全くやらなくても良い。

 

ところが、どの問題をやる必要があって、どの問題はやらなくても良いのかと言うことは、子供の学力を細かく把握している講師や、難関大学受験の経験がある親で無いと指導できない。

 

なので予習シリーズや新演習などの、分厚くて、網羅性のある(何でも載っている)ような問題集は、かえって子供の学習の邪魔になることが多々ある。

 


模試の偏差値が45未満なら、他の問題集かプリント主体の指導になる

予習シリーズや新演習という教材は、最難関校受験までを見据えた教材だ。

 

難関校の入試に出る全てのパターンの問題が詰め込まれていて、言ってみたら辞書みたいなモノだ。

 

こういうのを網羅性(もうらせい)教材と呼ぶが、偏差値55以下の一般レベルの中学受験生には、全く必要が無いレベルの知識や問題も多い。

 

また学力が偏差値45未満の子供の場合、基礎学力がないので、こういう難しい問題集を使っても、できる部分は2割もないかもしれない。

 

そのため、できない子供には、難しい項目は飛ばすように指導する

 

というのも難しいことを教えても理解できないし、それよりももっと基礎学力をつけさせたいからだ。

 

ところが教材で飛ばしている単元が多いと、保護者や親御さんにはあまり良い印象を与えない。

 

渡された問題集が2割もやらないままで放ったらかしだと、塾でちゃんと教えていない様に見えてしまうのだ。

 

特に親御さんが受験についてよくわかっていない場合は、「いったい何をやっているのか?」と疑いの目で見られてしまう。

 

こういう親御さんは、たいてい勉強は塾に丸投げで、家庭で子供の勉強を見ていないことが多いので、自分の子供がどれほどできないのか実感としてわかっていない。

 

親自身もあまり勉強した事が無かったりして、受験の厳しさや、基礎学力の重要性がわからないので、言いたい放題で、好き勝手に怒鳴り散らしてくれる。

 

それで辞めてくれれば塾としても有り難いのだけれど、辞めると自分が責任を押しつける相手がなくなるので、そのまま塾に居座るか、転塾して別の塾で同じようなことを繰り返す。

 

これがいわゆる「塾難民」というやつだ。

 



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