新小学問題集 中学受験の定番問題集

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新小学問題集(中学受験編)は、教育開発出版の中学受験用教材だ。

 

B5サイズの問題集で、コンパクトな中に、中学受験用の情報がぎっしり詰まっている。

 

ステージI、ステージII、ステージIIIの3分冊で、それぞれ4年生・5年生・6年生に対応しているが、この問題集の使い方は、塾によっても生徒によっても違うだろう。

 

というのもこの教材は、中学受験の定番問題集の一つだが、実は学習には全然向いていない問題集だ。

 

中学受験用の学習テキストとしては、四谷大塚の「予習シリーズ」という、説明が中心の定番テキストがあるが、それとは全く違って、問題が中心の構成になっている。

 

単元ごとに要点のまとめと確認問題が約1ページずつ、練習問題2ページと発展問題2ページで構成されている。

 

そのため生徒にこの新小学問題集を渡して、最初からやっていくというのは、まず無理で、別のテキストを使って学習してから、腕試し的に使う。

 

レベル的には、偏差値50以上ないと、まず無理

 

四谷大塚の「予習シリーズ」で学んでいる場合は、関連問題集があるのでまず使わない。

 

関東地域のSピックスという大手中学受験塾では、理科や社会などの受験総まとめ問題集として、この新小学問題集を単元別に編纂した問題集を売っているようだ。

 

新小学問題集の出版元である教育開発出版では、構成を変えたり、表紙だけ変えた教材も売っているので、他にも表紙だけ違って、中身は新小学問題集、というのもあるかもしれない。

 


理科社会は、予習シリーズなどで勉強してから使う

新小学問題集は、国語や算数は、中学受験の定番的な問題集だが、理科や社会の場合は、多少難がある

 

要点はコンパクトすぎるし、モノクロなので、写真画像がわかりにくい。

 

もちろん、入試はモノクロの問題だから、それでも良いと言えばそうなのだが、理科や社会などは、色が無いとイメージが湧かないので、学習用には、四谷大塚の「予習シリーズ」や、エディケーショナル・ネットワークの「中学受験新演習・学習編」のような、カラーで学習できるテキストの方がよい。

 

そして基礎レベルの学習が足りていない場合は、新小学問題集は、できない問題が多すぎるし、基礎力の復習には向いていないため、偏差値50以下の子供には、効率が悪い

 

偏差値50以下の学校では、まず出題されないような問題も多いし、レベル的にも難しすぎる。

 

基礎学力が足りない生徒や、家庭学習の習慣がついていない生徒には、まずこなせないような問題集で、塾側としても、できない生徒には渡せない問題集だ。

 

学力レベルがもうひとつの生徒用の理科社会の問題集としては、同じ教育開発出版なら、ピラミッドという問題集で十分だ。

 



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