弱点克服は、個別指導塾
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中学受験専門塾の夏期講習は、受験範囲の総復習にあてられる。
大手中学受験専門塾の授業スケジュールは、小4の春から始まって、小6の夏休み前に全ての単元の学習が終わる形になっている。
そのため、夏休みの時間があるタイミングで、総復習を行うわけだ。
この夏期講習の総復習によって、バラバラだった知識が整理されてまとめられ、これからの受験勉強に備えるというのが、大きな趣旨になる。
そうして秋くらいからは、志望校別の指導や習熟度別の指導を始める。
夏期講習期間中に、生徒の学力を確かめる実力テストを行うのも、志望校選択や習熟度を測るためだろう。
ただ、夏期講習では、学力が上がるという保証はない。
というのも総復習というのは、あくまでも復習であり、知識の確認でしかないからだ。
復習は、学力を伸ばす勉強ではなくて、学力を固めるための作業になる。
では、子供の学力を伸ばすには、どうすれば良いか?ということで、個別指導塾でダブルスクールにする親御さんも多い。
中学受験専門塾に通いつつ、弱点克服のために、個別指導塾にも通うわけだ。
ダブルスクール
夏期講習の総復習では、弱点が色々見つかる。
今まで学習してきた全ての単元の総復習を、4週間かけて行うわけだから、あちこちに出来ない単元が見つかり、苦手な部分が露わになる。
子供によっては、出来る単元より出来ない単元の方が、はるかに多かったりする。
何度かやったはずの単元でも、すっかり忘れてしまっている子供も多い。
ただ、大手チェーン塾では、弱点が見つかっても、対応してもらえないことも多い。
一斉授業塾では、変な話、生徒一人一人を「特別に指導」できないのだ。
そのため危機感を抱く親御さんは、個別指導塾に子供を通わせる。
いわゆる「ダブルスクール」というやつだ。
個別指導塾では、可能な限り要望に応えてくれる。
なので、総復習でみつけた弱点を、克服するための指導を個別指導塾にお願いする。
こういうダブルスクールは、何も夏期講習のタイミングではなく、中学受験を始めてからずっとやっているご家庭も結構いる。
というのも、大手学習塾チェーンの授業の進み方は、塾講師を10年やっていた私から見ても「早すぎる」し、「塾の授業に、ついて行けない子供が多い」のだ。
そのため、首都圏の学習塾には、大手中学受験専門塾の補習を専門にしているところもある。
首都圏の大手学習塾には、日能研やサピックス、四谷大塚などがあるが、「日能研の補習はおまかせください」とか「サピックスの補習に最適」とかいう触れ込みの塾がそれだ。
こういう補習塾を利用して、子供の学力を上げようとする親御さんも多い。