塾選びのポイント 大手の学習塾か個人経営塾か
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合格するための塾選び。
ひとくちに学習塾といっても、いろんな授業スタイルがある。
同学年の生徒を決まった時間に教室に集め、決まった科目の授業をする一斉指導の塾。
生徒それぞれに違った科目や、違った単元の勉強を指導する個別指導の塾。
授業スタイルは大きく分けると、この2種類になるが、どちらが良いのかは、子どもの学力や性格による。
子供が自分一人でどんどん勉強し、分からないことは講師に質問できるような性格なら、一斉授業の塾でも成績は伸びるだろう。
しかし一人で勉強することができず、分からないことがあっても質問できない性格なら、一斉授業塾ではまず、落ちこぼれてしまう。
こういう子供は、多少費用がかかっても、個別指導タイプの塾の方が成績が上がるはず。
もちろん、家で何にも勉強しない子供は、どちらの塾でも成績は上がらないのだが。
似たような塾選びの選択のポイントに、大手の学習塾がいいか個人塾がいいかという話もある。
大手の学習塾のメリットは、多くの合格実績があることと、学習カリキュラムがしっかり組まれていることだろう。
ただしマニュアルがしっかりしているため、通り一遍の授業になってしまうのがデメリットになる。
生徒は塾の決めたカリキュラムに一生懸命ついていかねばならず、生徒が塾に合わせるという形になる。
また大手学習塾はテナント料の高い駅前に教室を開いているので、生徒をたくさん集める必要があり、過剰な宣伝が多い。
そのため、とんでもなく期待して、あとでがっかりするような親御さんもいるだろう。
また駅前に教室を開いているので、住んでいるところから通うのが大変になり、送り迎えが必要になるということもある。
個人塾のメリット
学習塾選びには、個人塾という選択肢もある。
個人経営塾のメリットとしては、融通が利くと言うことだろう。
個人経営の塾は、たいてい個別指導の形態を取っているので、生徒の学習進度や状況に対応した指導が期待できる。
また大手の塾とは異なり駅前ではなく、地域の中にあることが多いため、家から通うのに便利な場合も多い。
個人塾は家庭的な雰囲気の塾が多いから、ストレスを感じることも少ないかもしれない。
というのも個人塾の場合は、大手チェーン塾のような転勤がないし、地域に根ざさねば経営していけないから、地域密着型になりやすいのだ。
講師間の連絡も密になっているので、のんびりした雰囲気で子供を教えていることが多い。
ただし出来が良くて上を目指す子供にとっては、ゆったりとし過ぎて刺激が足りないかもしれない。
自分では「できる」と思っていても、「井の中の蛙大海を知らず」で、スゴい合格実績を持つ駅前の大手塾の生徒と比べると、かなりひ弱く育っているかもしれない。
大手塾の場合、たくさんの生徒がいるから、自分より頭の良い奴なんてたくさんいるが、小さな個人塾の場合は、そういうわけではないから、自分の勉強量を過信する事もあるだろう。
個人経営の塾の場合、経営者の学力や指導力が伴わないと、適切な指導ができないこともあるから、塾にどれくらいの指導力があるのかも、問題になる。
大手塾の場合、個々の生徒の指導方針は、担当講師と上司が相談して決めるので、ある程度の指導力は期待できる。
しかし個人塾の場合は経営者が独断で決める事も多く、それが子供に合っていなければ成績が上がらないかもしれない。
なので模試や実力テストを毎月のように受けさせて、常に子供の学力を確かめる必要がある。
どちらにしても、塾任せにしないことだ。