物語文が得意な子供は、論説文や評論分が苦手

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中学受験・論説文の成績アップ法。

 

物語文はできるけれど、論説文や評論文が苦手な子供も多い。

 

国語が得意な子供というのはたいてい、物語文が好きなので物語文は得意だが、論説文や評論文はダメだという。

 

物語を読むのが好きな小学生にしてみれば、物語文は読むこと自体が楽しいのでわかりやすい。

 

しかし論説文や評論文になると、言葉は難しいし、書かれていることにも興味が湧かない

 

物語文は、登場人物の心境を読み取るもので、登場人物も必ずと言って小学生が登場する。

 

なので感情移入しやすいので、読みやすいわけだが、論説文や評論文は、大人が自分の意見を書いた文だから、小学生にはピンとこない話も多い。

 

算数や理科が得意で、理屈が好きな子供には興味が湧いても、物語が好きな子供には、興味が持てないわけだ。

 

そしてこういう子供の場合、得点源である選択肢問題でも点数が取れない。

 

問題文で抽象的なことが議論されている場合、どうも雰囲気で選んでいるようで正解率が極端に悪くなる。

 

だから4択問題で3回連続間違えたりする。

 

3回間違えると言うことは、正解を一番最初に除外したと言うことだから、これをすぐに解決して点数を取れるようにするのは、なかなか簡単な作業ではない。

 

四択の選択肢で、一番最初に正解を除外してしまうのは、「自分の知っている知識や常識に反したことを拒否する」という人間の普通の行動に原因があると思われる。

 


自分の持っている知識や常識を否定するのは難しい

論説文や評論文は、常識を疑ったり、世間一般の評価に異を唱えるものだ。

 

なので論説文や評論文の論旨は、たいてい常識を否定するようなもので、親や学校の先生に従うように教育された子供には、なかなか受け入れがたいモノである。

 

人間というのは、自分の持っている知識や常識と全く異なるモノに出くわした場合、二通りの行動に出る。

 

「とにかく拒否する」か「頭が真っ白になる」かだ。

 

ところが論説文や評論文というのは、「世の中の常識や評判とは異なることを主張する」というタイプの文章であるから、子供の知っている知識や常識とは異なる。

 

なので四択問題で、正しい選択肢をすぐに除外してしまう場合は「自分の知ってることと違う」とか「意味が分からない」からだろう。

 

親の言うことを信じて疑わない子供や、自分の主張を曲げない頑固な子供の場合は、自分の主張に添った選択肢を選んでしまう。

 

出題者は、そう言うことが起こることを知っているので、正しい選択肢をカムフラージュするために、歯に衣着せないようなハッキリした言葉を使ってみたり、反対に子供の持っている常識にピッタリな選択肢も、誤答として入れているわけだ。

 

四択問題というのは、たいてい、最後に残した二つのウチで迷うものだが、最初に正答を除外してしまうのだから、これでは点数にできないね。

 



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