家庭学習がないと、学力なんか上がらない
更新日:
勉強ができないというのは、最低限必要な知識と、最低限必要なスキル(運用技術)が身についていないからだ。
つまり知識が足りないか、その知識を使う技術が足りないのだ。
だから知識が足りなければ、足りない知識を補わなければならないし、技術が足りないなら、練習して、技を使えるように習得しなければならない。
これがつまり「基礎学力」というもので、それを培うのが、毎日数十分の家庭学習だ。
しかし、できない子供というのは、知識もぜんぜん足りないし、練習量もぜんぜん足りない。
だから足りない知識と練習量を埋めるために、まず、もの凄い時間が必要になる。
さらに学習障害の気(け)があると、記憶が定着するのにもの凄く時間がかかるし、覚えた記憶を組み合わせたりすることも苦手だから、必要な練習時間はさらに膨大なものになる。
それを塾で週2~3時間勉強したくらいで、3~4ヶ月で埋めるのは不可能だし、そもそも家庭学習の習慣が身についてないと、追いつくどころか、引き離されるのが現実だ。
結局、勉強というのは毎日コツコツ積み重ねるしかなくて、できれば休みの日に半日掛けて総復習するともっと良い。
それができるようになって初めて、勉強のコツとか、効率的な勉強の順序というものが、役に立つわけだ。
自分で子供を教えられないなら、プロ家庭教師
子供の学力を上げたいなら、とにかく毎日、家庭学習をするしかない。
漢字の読み書きや計算ドリル、クロスワードパズルや計算パズルなど、家庭でできる教材は、いっぱい売っている。
読み書きや計算ドリルは、知識を培い、クロスワードパズルや計算パズルは、知識の応用力を養う効果がある。
それを小学校1年生レベルから全てやり直し、できないところに印をつけて、一つずつやり直していく。
もの凄く遠回りのように見えるけれど、結局これしかないので、さっさと始めるしかない。
現在の学年より、下の学年の問題集などは、できる問題もいくつかあるはずだから、子供にとってもやりやすいはず。
できない子供にとっては、自分ができないというのを認めたくないから、自分が解けない問題集はやりたくない。
しかし自分でもすらすら解けるような問題集なら、喜んでやる子供もいるので、やらせてみれば良い。
低学年からの復習を親がやらせようとしてもやらない場合は、個人塾のベテラン講師や、プロ家庭教師に頼むという方法もある。
個人塾のベテラン講師やプロ家庭教師なら、学習障害を持った生徒の指導経験もあるから、週3回程度、時間が許すかぎり教わると良い。
「勉強しなければ、百回ひっぱたいても結構ですから、お願いします」と、週3回以上、とにかくつきっきりで教えてもらう。
親に対しては甘えてやらない子供でも、他人に教わるならやる場合もあるし、できるようになれば自分で勉強し始める子供もいる。
週3回以上というのは、学習間隔が開くと覚えたことを忘れるからで、先生がいなくても、家庭で毎日復習しないといけない。
ただしこういう依頼は、お金もかかるし時間もかかる。
しかもやってみた結果、あんまり成績が上がらないかもしれない。
それくらい、できない子供をできるようにするのは難しい。
でも、やってみる価値は十分にある。