塾選びのポイント 個別指導の費用は高い
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成績を上げる、学習塾の選び方。
塾選びの大きなポイントとして、費用対効果、コストパフォーマンスがある。
費用対効果、コストパフォーマンスというのは、「お金を払う価値があるかどうか」ということで、学習塾に関して言えば、「いくら出せば、子供の学力を上げることができるのか?」ということになるだろう。
単純に、月謝の多い少ないで考えると、一斉指導の塾の方が安めで、個別指導の受講料の方が高くなる。
というのも一斉授業塾なら、10人でも20人でも、一人の講師がまとめて同じところを教えるので生徒一人あたりの月謝は安くつく。
一方、個別指導の塾の場合は、一人の講師が一度に教えることができる生徒の数は、せいぜい3~4人だろうから、授業料は割高になる。
特に1対1とか1対2などという個別指導塾では、一斉授業塾の3倍や5倍もの費用がかかるはず。
1対1の個別指導で、月10万以上の高額授業料をとる塾もある。
なので金額的には一斉授業塾の方が安いのだが、子供の勉強を見てもらえる時間は、個別指導塾の方が多くなる。
同時に見ている生徒の数が少なければ少ないほど、講師に自分の子供の勉強を見てもらえるわけだから。
生徒も、大勢が一緒に学んでいるときは、分からないことがあっても、講師に質問しにくい。
他の生徒の目もあるから、「あいつ、あんなことも分からんのか」というような簡単な質問は特にできない。
しかし少人数の個別指導の場合は、それぞれやっていることが違うので、分からないことを質問しても笑われることはない。
個別に向く生徒、向かない生徒
学習塾を選ぶポイントの一つは、コストパフォーマンス(費用対効果)である。
月謝の安い一斉授業塾で成績が上がるならもちろんOKだが、成績が上がらないなら、いくら月謝が安くても意味は無い。
しかし高い金を払ったからと言って、勉強できるようになるかどうかもわからない。
1対1の個別指導の場合は、経験の少ない学生バイトを雇って教えさせている場合が多いので、手に負えない場合だって多々ある。
ベテラン講師やプロの家庭教師だって、成績を上げられないタイプの子供はいるのだ。
そう言う意味では、1対1でない個別指導の塾の方が、コストパフォーマンスがよいかも知れない。
生徒それぞれに合った指導をしてもらえる上に、費用は1対1の個別の半分程度の月2~3万円で済むようなところも多い。
集団一斉授業の塾よりは何割か高くなるが、学校や一斉塾の授業についていけない子どもにとって、自分の実力レベルに合わせた指導を、個別にしてもらえるというのは大きな利点である。
最近は大手の一斉指導塾も、個別指導コースを併設するようになっているが、一斉授業について行けない子供は非常に多い。
逆に学力が高くて優秀な生徒にとっては、個別指導は合わないかもしれない。
レベルの高い一斉授業塾なら、同じ教室にいる他の生徒のレベルが高く、当たり前のように難しい学校に挑戦するが、個別指導塾の場合は、自分で強い目標意識を持ってないと、どうしてもがんばりが足りなくなってしまうのだ。
ライバルたちと競い合って共に過ごすことにより、成績が自然と伸びるようなタイプには、個別よりも集団指導塾の方が良いかもしれない。