問題文すら見ずに答えを埋める子供
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模試で偏差値45の壁が越えられない子供は、試行錯誤する力が無い。
ああでもない、こうでもない、と言う風に、色々考えて答えるということができない。
適当に答えてみて、合っていればラッキーで、合っていなければアンラッキー、という感じだ。
なので決まったやり方でする計算や、覚えている漢字や言葉の読み書きなどはできるが、算数の一行問題(簡単な文章題)や、国語の接続詞などを選ぶような問題はまるでダメ。
試行錯誤をしないため、最初に思いついた答えを書くか、問題文すら見ずに解答用紙を埋めて持ってくる。
そんなことをする奴が世の中にいるのか、とビックリするが、男でも女でも、そういうタイプのできない子供がいる。
ハナっから点数を取る気が無いし、面倒なことは自分でやらずに他人にやらせようとするタイプで、こんなくだらないことをやるなんて「頭が悪い」と思っているらしい。
そのため、一生懸命に漢字の読み書きを練習させたり、計算練習を繰り返させても、偏差値は45を越えられない。
勉強なんかしなくても、欲しいモノを買い与えられて育っているのか、勉強する動機や、良い点を取るインセンティブ(報償)が何にも無いらしい。
こういうタイプの子供は、パズルをやらせても解けない。
というか、解けるまで頑張らない。
入試問題の構成とパズル
勉強というのは、一種のパズルである。
既にわかっている知識を使って、目の前にある問題を解くために学ぶのだ。
知識を覚えたり計算をするだけではダメで、それを使って目の前のパズルが解けないといけないわけだ。
そのためには試行錯誤をして答えに辿り着くことが必要で、これができなければ、偏差値45の壁は越えられない。
実際、入学試験の構成は、大きく分けて3つのレベルで構成されている。
1つめは単純に知識を問う問題で、「知っているかどうかを確認する」問題。
漢字や言葉の読み書き問題や、単純な計算問題などがこのタイプの問題だ。
2つめは「覚えた知識を駆使する力」を問う問題。
国語では、接続詞を選ぶとか、同じ意味の単語を探すとか、該当する部分を書き抜くとか、言葉にまつわる問題。
算数では、一行問題と呼ばれる、比較的シンプルな文章題がこれにあたる。
このタイプの問題は、知識があるだけではダメで、覚えた知識を使って、パズルを解かせる問題だ。
このパズルが解ける子供は、偏差値50以上の成績を取るし、さらに高得点も狙える。
逆に偏差値45を越えられない子供というのは、試行錯誤ができず、検算もできないので、2つめのレベルのパズル問題が殆ど解けない。
そのため模試の点数も、30点とか40点で頭打ちになって、それ以上はもう点数が取れないので、いつまでたっても成績が上がらないわけだ。