良い先生とは、どんな先生のこと?
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家庭学習を欠かさず、基礎学力もあるのに、そこからなぜか成績が伸びない。
テストの偏差値も45から50くらいはあるのに、そこから成績がどうしても伸びない。
こういう場合は通わせている塾に、何らかの問題があるのかもしれない。
基礎学力が整ってるのに、応用力が無いというのは、知識の使い方が分からないということで、これは家庭学習の受け持ち領域ではないからだ。
そこで問題になってくるのが、講師の教え方や指導の内容だ。
良い塾というのは、良い先生をそろえているが、ただし良い先生と言ってもいろいろある。
たとえば「生徒を乗せるのが上手な先生」と「点数の取り方を教える先生」がいる。
これは言い換えれば、「生徒のやる気を引き出せる先生」と、「伸び悩んでいる成績を伸ばせる先生」で、それぞれ成績を伸ばせる生徒のタイプが異なる。
やる気がない子供の場合は、生徒を乗せるのが上手な先生の方が向いているだろう。
しかしこどもがやる気を出したからと言っても、それだけで成績が伸びるほど甘くはない。
一方、やる気があるのに成績が伸びない子供の場合は、点数の取り方を教えてくれる先生の方が良い。
というのも問題は、やる気のあるなしではなく、点数を取る技術が問題だからだ。
ただし点数の取り方を教えてくれる先生は、生徒を乗せるのがうまい先生と違って、かなり気むずかしいかもしれない。
というのもテストで高得点を取るには、得点できる問題を確実に取る必要があるので、要求されることが増えるし、難しくなるからだ。
一生懸命では、高得点は取れない
テストで高得点を取るには、二つのことが重要だ。
一つは、解ける問題を増やすこと。
もう一つは、解ける問題を、確実に点数にすることだ。
解ける問題を増やすためには、各単元の基本問題を、すらすら解けることがまず重要で、算数なら一行問題を確実に解けるレベルだ。
一方、確実に点数を取るためには、問題を解くスピードや、答えがあっているかどうか、間違えでないか、確かめる必要がある。
問題を解いてみて、その答えが妥当かどうか、それを確かめる作業ができないと、せっかく取れる点数をボロボロ落としかねない。
解ける問題で確実に点数が取れないと、高得点など取れないのだ。
難関校に合格するためには、テストのテクニックも必要だし、勉強のテクニックも必要になる。
これはたかだか十年しか生きていない子供には、自分で見つけろと言っても無理な話だ。
難関校の入試というのは大学でも中学でも、一点を争うミクロの戦いになってしまうので、生半可な方法ではどうしようもない遠回りの方法でも、確実に点数を積み上げるとか、泥臭い方法でも、とにかく正答にたどり着くとか、根気と根性、テクニックやスピードの重要性が身にしみて分かっている講師でないとどうしようもない。
中学受験で、偏差値50以上のレベルとは、ただがむしゃらに問題を解くだけでは、ダメなのだ。