使わない知識はすぐに忘れる
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勉強ができない子供というのは、勉強したことをすぐ忘れる子供だ。
残念ながら子供というのは、興味がクルクル変わるので、勉強したあとに遊びに行ったりすると、その前に勉強したことなど全部忘れてしまう。
「記憶の干渉(かんしょう)」といって、新しい体験が覚えていた記憶を追い出したり、覚えた内容をすり替えたりするのだ。
悲しい出来事や、嫌なことがあったときに、楽しいことをすると、嫌な気分を吹き飛ばすことができるが、それと同じように、勉強で覚えた記憶が吹っ飛んでしまう。
なので「暗記物は、寝る前に覚えると良い」と言う人もいる。
寝る前なら、そのあとに、記憶を追い出す事件が起こりにくいらね。
また興味が無いことや、すぐに役に立たないことは、覚えられないことが多い。
たとえば都道府県名なんか覚えたって、すぐに役に立つものではないからすぐ忘れる。
だから詰め込んでもあっと言う間に忘れてくれる。
これは子供に限らない話で、人間の脳というのはそうやって、使わない知識はドンドン消していくのだ。
だから勉強したことを定着させるには、何度も何度も口に出して覚え直さないといけないわけだ。
こういう風に覚えるべき事を何度も唱えることを、「維持リハーサル」と呼ぶ。
維持リハーサルは、覚えるべき事を、目で見て、口に出して、それを耳で聞きながら、単純に何度も何度も唱える方法で、短期記憶を維持するためにやる方法だ。
しかし覚えるべき言葉をただ唱えるだけでは、すぐに忘れてしまうので、覚えるべき言葉を織り込んだ文章を作り、文章全体を唱えるようにする。
こういう風に他の言葉と組み合わせた唱え方を「精緻化リハーサル」とか「統合化リハーサル」と呼ぶ。
五官を使って記憶する
覚えたいことを何度も唱えて覚える。
これを「維持リハーサル」と呼ぶ。
維持リハーサルは、目で見たモノを口に出し、それを耳で聞いて確かめるという方法で、「うつ病」の認知行動療法みたいなやつだ。
それに対し、関連する言葉や語呂合わせなどを使って、忘れにくくする作業を「統合化リハーサル」という。
統合化リハーサルは、維持リハーサルで覚えた事を、脳にしっかり刻み込むための作業で、新しく覚えた事を、既に覚えているモノとくっつけたり、ストーリーを作って、物語をイメージして覚える。
漢字の読みの詰め込み学習では、漢字・熟語の読みだけでなく、文章を丸ごと読ませると記憶に残りやすい。
文章というのは、主語述語があって、ごく小さなストーリーになっているので、イメージをしやすいのだ。
同様に、英単語や英熟語も、例文やフレーズを、丸ごと覚えるようにする方が、記憶に残りやすい。
ロン・ハバートの「勉強の技術」では、マス(質量のあるもの)を用意した方が良いという。
たとえばネコという動物を覚える場合、文字だけではなく実物を見たり触ったりしないと、ネコという動物がどう言うものかは理解できない。
実物に触れさせるのが難しいなら、模型のようなモノで良いから用意すると良いという。
親が子供をいろんなところへ連れて行って、いろんなモノを見せたり話したりしないと、理解が深まらないというわけだな。
百聞は一見に如かずというが、実物を見たりさわった経験があるかどうかで、モノの理解の仕方も大きく違うのだ。