語彙力を上げる、読み練習特訓のやり方
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国語の学習はまず、文章が読めねばならない。
文章を読むには文字が読めねばならない。
なので成績が悪い場合はまず、漢字や言葉の読みを徹底的にチェックして、読めない単語を減らさねばならない。
読めない言葉や意味の分からない単語があると、頭に空白状態ができて、やる気がなくなる。
不満を言い始めたり、あら探しをし始め、キレたり暴れたりしたくなるのだ。
こんな状態では、勉強を進めることができないから、とにかくまず殆どの言葉を読めて、意味を覚えさせることからやらねばならない。
読み練習のやり方としては、単語を一つ一つ指さして読ませる。
最近は語彙力をつける問題集やドリルがあるので、初級編からやっていくと良い。
(大見出しの漢字についてるフリガナを消して使う)
漢字・言葉の読み練習特訓 やり方
(1)読めない漢字・言葉を調べる。
漢字・言葉の問題を最初からページの最後まで、一つ一つ指さして読ませる。
読めなかった言葉や、読むのに時間がかかった言葉には○印をつけておく。
(2)読めなかった漢字の読みと意味を教える。
○印をつけた漢字・言葉を指さして、読みと意味を教えてから読ませる。
(3)読み練習をひたすら繰り返す。
○印をつけた漢字・言葉を、あちこち指さして、読ませる。
読めない漢字・言葉がだいたい無くなったら次のページに進む。
3コくらい読めなくても次に進む。
そんなにすぐには覚えられない。
15~30分くらい読み練習を続けて疲れてきたら休憩。
(4)初日にできるだけ進み、次の日からは穴埋め作業
初日はとにかく、読める言葉と読めない言葉を切り分ける作業をする。
二日目以降は、読めなかった・読むのに時間がかかった言葉を覚える。
一週間後からは、スラスラ読めるようになったら○印を消して良い。
- 一度覚えた読みを忘れていても叱らない。
淡々と読みと意味を教え、覚えるまで何日でも繰り返す。
- 1ヶ月に1度くらいは全問の読みを復習する。
- 必ず低学年編・初級編から始め、徐々にレベルを上げていく。
ディスレクシア(難読症)とは
漢字や言葉の読みの練習は、とにかく焦らずやる必要がある。
というのも子供が学習障害を抱えている可能性があるからだ。
ディスレクシアと呼ばれる学習障害で、難読症(なんどくしょう)とか識字障害などという呼び方もある。
言葉は問題なく話すことができるのに、文字の読み書きが苦手というタイプで、人口の約一割前後に発生するという。
人口の一割もいるわけだから、ディスレクシアは「よくある障害」で、読み練習を続けていれば、日常生活には支障が無いていどまで改善される。
だから本当にもう、根気よく根気よく、読み書きの練習をする必要がある。
日本ではディスレクシアは少ないと言われているが、英語を習い出すと途端に分かることがある。
英語の「b」と「d」、「p」と「q」を書き間違える人は、ディスクレシアの気が多少ある。
欧米では、学習障害を抱えている有名人も多く、映画俳優のトム・クルーズや、映画監督のスティーブン・スピルバーグも、学習障害を抱えていると明言している。
トム・クルーズは台本が早く読めないので、スタッフに台本を読んで録音してもらい、それを聞いて覚えて映画撮影に臨んでいるらしい。
難読症には、
(2)文字を書くときに、鏡像文字(左右がひっくり返った文字)を書いてしまう/字体が変形してしまう/勝手に字を作ってしまう (3)文字を写すときに、見たばかりの字が覚えられない、黒板の字の書き写しが難しい