中学受験講座アドバンス
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別冊「中学受験講座アドバンス」は、育伸社(いくしんしゃ)の受験用教材だ。
この教材は、I II IIIという3分冊で、小学校4年・5年・6年に対応している。
育伸社には「学力テストB」というのがあって、試験範囲は、この中学受験講座アドバンスの項目で指定されて出題される。
育伸社の学力テストは、塾で行われるテストで、標準レベルの「A」と、受験レベルの「B」があるが、受験用のテストを受けるには、アドバンス教材で勉強しないと解けない。
2012年までは「新錬成講座21」という、四分冊のテキストがあって、学年別にはなっていなかったのだが、学年別テキストに改められたようだ。
とはいっても、その前は「錬成テキスト」という、現在も販売されている学年別テキストが、中学受験用テキストだったのだが。
育伸社の小学生用の通年教材には他に、「ほーぷ」という少し薄めの問題集と、「小学 i ワーク」(あいわーく)という問題集がある。
レベル的には、ホープが基礎的な問題集で、アイ・ワークが標準的な問題集だ。
ホープは一つの単元が2ページから4ページで、別に問題集がついている。
アイワークは4年生以上用で、一つの単元が4ページ構成で、単元の最後にはまとめ問題ABが1ページずつある。
ほーぷは基礎力養成用、錬成テキストはできる子供用
育伸社の塾用教材は、レベルがハッキリ違うので、塾の意図がわかりやすいテキストだ。
まず「ほーぷ」というテキストは、非常に基礎的なテキストで、「家庭用ドリル」や「確認テスト」が別冊でついている。
1年生から6年生まであり、5年生からは理科や社会もある。
塾では薄っぺらいテキストで学習して、家では家庭用ドリルをやってきてもらい、確認テストで勉強を確認するというのが「ほーぷ」を使った勉強法と言うことらしい。
内容的には基礎レベルで、基礎を徹底したいという、意図があると考えれば良いだろう。
4年生からは「小学 i ワーク」という、少し厚い問題集がある。
アイワークは、標準的問題集で、基本問題からちょっと難しい問題までが載っている。
このレベルの問題集としては、学書の「NEW小学生ワーク」とか、教育開発出版の「ピラミッド」があるが、ハッキリ言うとさほど大した違いは無い。
ピラミッドや小学 i ワークは、小学生ワークより多少説明が大きめに載っている程度だ。
塾でこのレベルの問題集を使う場合、できる子供はこれだけでは足りないので、余分にプリントなどを渡すことになる。
できない子供の場合は、このテキストでは空白が多くなり、追加のプリントがこなせない。
育伸社の場合は、さらに分厚い「錬成テキスト」というのもある。
これはもともと中学受験教材だったが、新しい中学受験教材が出たあとも、評判が良くて国語と算数はずっと販売が続いているテキストだ。
内容的には中学受験レベルの問題も含んでいるので、非受験用教材と受験教材の中間くらいの学習レベルの教材だ。
通常のテキストでは物足りない生徒用に使うか、通常の受験用教材ではレベルが高すぎる生徒に使う。