受験科目数を2科目に絞る
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小6夏休みから中学受験に挑むのは、狂気の沙汰ではない。
というのも大抵の中学受験生は、小学5年生の初めから勉強を始めている。
また小学3年生の終わりから、中学受験コースをスタートさせている大手塾も多い。
そういう普通の受験生は、年間およそ1,000時間くらい、勉強している。
1日2-3時間、夏休みや春休み、土日は4-5時間ほど勉強することも多い。
なので小6の夏休み時点では、既に1,000時間から1,500時間くらい、受験勉強に差が付いている。
この差を、入試本番の2月までの半年で埋めるなんて、物理的に無理だ。
となると、いくつか諦めないといけない。
受験科目数を2科目に絞る
まず、4科目受験を諦めて、2科目受験に絞る。
理科や社会は覚えることも多いし、単元もたくさんあるので、半年では学習しきれない。
そのため、4科目勉強せずに、国語・算数の2科目だけ勉強する。
関東の入試では、国語・算数の2科目受験か、国語・算数・社会・理科の4科目受験。
関西では2科目受験と4科目受験、そして国語・算数・理科の3科目受験の中学もある。
難関中学は3科目受験か4科目受験で入試を行っているが、中堅以下の中学では、2科目と4科目の両方で入試を行っている学校も多い。
こういう中学では、4科目受験でも、国語と算数の成績が良ければ、その時点で合格にしている中学も多い。
なのでもう、理科と社会は諦めてしまうわけだ。
理科と社会は、点を取るのが難しい
中学受験では、理科や社会の試験を実施している中学が多い。
中堅校・難関校の場合は、理科や社会の配点も多いし、試験時間も長いのだが、それだけ国語や算数で点差が付かないせいだろう。
一方、偏差値55未満の中学の場合、理社の配点は国語や算数の6割くらいだ。
しかも試験時間も、短かったりする。
国語や算数の試験時間が1科目60分なのに対し、理科や社会は1科目40分だったり、理科と社会を合わせて60分というところも多い。
試験時間が短くなると、ちょっとした失敗で全く点数が取れなくなったりもするので、これは非常にリスキーだ。
さらに理科と社会を合わせてやる試験だと、ペース配分も重要になるので、本当に出来る子供しか点数が取れないテストになる。
そういう試験形式に対応するのも、受験勉強のウチなのだが、小6受験生にはちょっと荷が重かったりする。
こういうのが得意な子供もいるが、勉強が出来ない子供に期待するのは無理だろう。
となると、もう理科や社会は諦めた方が良い。
2科目でOKと言う中学だけ、受験すれば良い。
だって読み書き計算が苦手な子供に、理科社会もやれというのは無理なんだもん。
それより、読み書きや計算力、算数の1行問題に取り組んだ方が、はるかに合格に近付く。