白文帳 漢字練習は方眼ノートでやる
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白文帳(はくぶんちょう)というのは、長野県の中学生の宿題ノートだ。
長野県の公立中学校では、毎日、白文帳というノートに漢字をたくさん書いて提出する。
これが何年か前に、『秘密のケンミンショウ』という番組で、紹介されてたのでちょっと興味が湧いた。
この「白文(はくぶん)」というのは、返り点や送り仮名の付いていない元々の漢文のことだそうだ。
漢字をズラズラと書き綴るので、それをノートの名前に採用したってことだろう。
で、その白文帳というのがどんなものか、ちょっと興味を持った。
漢字をノートに書かせるというのは、塾でもよくやっている方法だけれど、漢字専用の白文帳なんてモノがあるなんて、その当時、初耳だったからだ。
塾では、費用の面から、安いリングノートを使っていたもんだから、ちょっと気になって調べてみた。
そしたら白文帳というのは、1センチ方眼ノートだってコトだった。
長野県の中学生は、この1センチ方眼の中に1つの文字を書き込んでいて、一日に2~300文字くらいを書いているらしい。
1センチ方眼に納まらないような時は、二つ三つ使っても言いようだが、『龍』なんて言う字ももこの方眼の中に書いていたから、結構小さく書いていた。
ただし、小学生の漢字練習では、こんなに小さな字を書かせられない。
個人的には、漢字の止めはねなんかは、どうでも良いと思っているのだけれど、練習の時はさすがに気にするので、大きく字を書かせたいところだ。
では、一体何ミリ方眼のノートが小学生には良いのだろう?方眼ノートは、文房具店以外にも100円ショップでも売っているので、とりあえず8ミリと5ミリを買って試してみた。
方眼ノートには5ミリ/8ミリ/10ミリ/12ミリなどのバリエーションがあるが、5ミリの方眼ノートは、算数とか物理など、図を描くときに役に立ちそうなのだが、漢字の練習にはちょっと向かないかも知れない。
小学生の漢字練習用で使う場合は、タテ3マス、ヨコ2マスの計6マスで2文字を書くくらいの見当だ。
方眼ノートで漢字練習、3回ずつ書かせる。
方眼ノートには、5ミリ、8ミリ、10ミリ、12ミリなど、様々な方眼サイズがある。
数学や物理などのように、絵や図を描く学科の場合は、一番細かな5ミリ方眼が良いだろう。
一方、漢字練習に使う場合は、あまり細かすぎても使いにくいので、8ミリ方眼か10ミリ方眼が良い。
中学生以上でシャープペンシルを使うなら、5ミリ方眼で練習しても良いけれど、小学生が鉛筆で練習するなら、5ミリ方眼はちょっと小さすぎるのだ。
そして方眼ノートで漢字練習というと、方眼4マスで一文字のイメージだろうが、実際に方眼ノートを練習に使うと、タテ3マス×ヨコ2マスで2文字になる。
B5の方眼ノートならノートをヨコに使って、10ミリなら単語を11コ、8ミリでも9~10コくらい書ける。
それ以上、漢字を詰めると、子どもがやる前からやる気をなくす。
パッと見て「これくらいならやれそう!」と思う程度でないと、子どもには難しい。
お手本の下に3回ずつ練習できるくらいがちょうど良い。
3回くらいがちょうどよく、それより多いとだんだん字が雑になる。
2回では少なく、4回では多い。
そして方眼ノートを使って漢字練習する場合、見本の漢字を書かないといけない。
それを見て自分で書いてくれる子どもも多いが、親が見本を書いた方がイイだろう。
漢字の見本を書く作業は、塾でやってても結構大変だ。
しかし効率よく学習させるには、子供の習熟具合を見ながら、練習する漢字を決めなければならないので。