夏期講習 中小塾、個人塾の場合
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中学合格のための夏期講習の利用法。
中学受験専門塾の場合、夏期講習は必修で、しかも時間割もしっかり決まっている。
なので、夏期講習の申し込みと言っても、お金を払うだけだ。
一方、一般塾の場合、夏期講習は選択性になっていることも多く、小さな個人塾などだと、講師や教室超の先生と相談して、夏の学習方法を決めることになる。
そのため、6月下旬から7月上旬くらいまでに保護者面談が行われる。
学習塾の保護者面談では、個々の生徒の学習態度や、実力テストの成績などを材料に、今後の学習方針を探ることになる。
夏休み前の面談は、夏期講習のセールスタイムでもある
6月7月の生徒面談は、基本的に、夏期講習のセールスタイムでもある。
中小の一般塾では、夏期講習は必修ではあるが、中学受験専門塾のように、ガチガチのスケジュールを組んでいないことも多い。
そのため、授業数を選ぶことも出来るし、時間数を多くしたり少なくしたりすることもできる。
個別指導タイプの塾であれば、それはもう自由自在に選べたりもする。
そのため、生徒の保護者と面談を行う教室長や講師などは、1時間でも多くの授業を取ってもらうという「目的」を背負っている。
小学校の先生なら、生徒が夏休みに勉強しようが勉強しまいが、給料には殆ど関係ない。
しかし塾の先生となると、夏期講習を受けてもらう時間数が多いか少ないかは、給料やボーナスに関わる。
小さな塾であれば、夏期講習の売上げが少なければ、それは直接、塾の存続に関わってしまう。
夏期講習や冬期講習は、学習塾にとって唯一と言って良い稼ぎ時で、このタイミングを外すと、一気に学習塾の存続が危うくなってしまう。
そういうわけだから、教室長や講師の先生は、保護者面談で夏期講習の必要性を、熱心にアピールしてくる。
中学受験生の夏期講習の費用は、どのくらい?
特にそのターゲットとなるのが受験生で、中学受験生や高校受験生の親には、夏期講習をたくさん取るように勧められる。
その結果、夏期講習に10万円とか20万円も支払わせられたりもするが、これって法外なのか?というと、そうでもない。
というのも以前に書いたとおり、中学受験専門塾の夏期講習なら、小学5年生でおよそ10万円、小6受験生なら20万円弱の費用を請求されるからだ。
個人塾の場合、中学受験生はフリータイム制の夏期講習プランを作っていることもあって、教室が開講している時は全部来て勉強するプランを15万円とか、18万円くらいで出していたりもする。
受験しない生徒は、ほどほどに
一方、受験予定がない生徒に対しては、そんなに夏期講習を押し売りしてこないことも多い。
なぜなら合格実績も塾の大きなセールスポイントだ。
学習塾の教室内外には、合格実績を掲げている場合が多いが、新規に入塾を決める後押しの一つになる。
その合格実績を作るために、中小の一般塾や個人塾では、受験予定の生徒に多くの時間を振り向けたい。
変な話、学習塾に子供を預けて、その間に買い物したり休んだりしたい親御さんも多い。
こういう子供を預かると、受験生の勉強の妨げになったりもするので、塾側からすると、痛し痒しのお客さんだ。
売上げは増えるけれど、受検生の指導の妨げになる場合も多々あるので。