塾でもらった問題集と子供の脳の発達段階記事一覧

別冊「中学受験講座アドバンス」は、育伸社(いくしんしゃ)の受験用教材だ。この教材は、I II IIIという3分冊で、小学校4年・5年・6年に対応している。育伸社には「学力テストB」というのがあって、試験範囲は、この中学受験講座アドバンスの項目で指定されて出題される。育伸社の学力テストは、塾で行われるテストで、標準レベルの「A」と、受験レベルの「B」があるが、受験用のテストを受けるには、アドバンス教...

新小学問題集(中学受験編)は、教育開発出版の中学受験用教材だ。B5サイズの問題集で、コンパクトな中に、中学受験用の情報がぎっしり詰まっている。ステージI、ステージII、ステージIIIの3分冊で、それぞれ4年生・5年生・6年生に対応しているが、この問題集の使い方は、塾によっても生徒によっても違うだろう。というのもこの教材は、中学受験の定番問題集の一つだが、実は学習には全然向いていない問題集だ。中学受...

「中学受験新演習」(略称・しんえんしゅう)は、エディケーショナル・ネットワークの教材だ。理科や社会の学習テキストは、カラーのテキストでないとわかりにくいが、カラーの学習テキストとしては最近まで、四谷大塚の「予習シリーズ」しかなかった。予習シリーズは、四谷大塚の提携塾でなくても、四谷大塚の塾で買うことができるので、教材として使っていた個人塾も多いはずだ。しかし「中学受験新演習」も、理科社会はオールカ...

予習シリーズや新演習(中学受験新演習)は、難関校受験まで見据えた教材だ。なので一般の中学受験生には、難しすぎる項目や単元がたくさんある。問題集の難易度も高いし、分量も非常に多いから大変だ。一方、素直な子供ほど、優先順位を考えずに順番に勉強していこうとするので、こういう難しくて分量が多い教材は危ない。時間ばかりかかって、全然進めないので、そのうちどこかで子供が疲れ果てたり、あまりにできないので劣等感...

算数の達人とは、都麦(つむぎ)出版の教材だ。算数のいろんな単元から問題を一題ずつ選び、5問をひとまとめにした小テスト式の問題集だ。計算問題が2~3問と、文章題が2~3問という組み合わせが、110回分収録されている。上巻と下巻の2分冊に分かれており、上巻は、偏差値40~48レベル(5年生向き)で、下巻は、偏差値45~53レベル(6年生向き)、と言う風に紹介されているが、実際はそんなに易しい問題集では...

計算と熟語とは、日能研ブックスの一冊で、一行問題と漢字の書き取りの問題集だ。塾用教材では無く、一般書店で買える、隠れたロングセラー問題集だ。左ページに算数の計算と文章題が8題、右ページに漢字の書き問題(熟語)が、10題ずつ載っている。算数問題は、6題くらいが計算で、穴あき算などや単位換算問題もある。残りの2題が一行問題(文章題)になっていて、本当に基本的な文章題が載っている。計算問題で20分、漢字...

くりかえし算数文章題プリントは、大判の市販の算数問題集だ。B4サイズの、大きな問題集で、書き込み式のワークブックだ。中学受験用の教材では無いけれど、算数に苦手意識を持っている子供には、一度試してみても良いかもしれない。模試の偏差値が40前後をウロウロしているような子供は、小学校で習うレベルの問題でも怪しいので、ちょうど良いレベルだ。この問題集の特徴は、活字ではなく、手書き風の文字で書かれているとこ...

人間の脳は、10歳前後に完成する。0歳から3歳までは、脳細胞が増殖しつづけ、3歳から7歳までは、脳細胞の数が減っていく。7歳から10歳までは、脳の神経が複雑に絡み出す時期で、人間の脳はここで大きな転換期を迎える。その転換期が9歳から10歳くらいで、「九歳の峠」とか「10歳の壁」などと呼ばれる。児童心理学などでは、10歳までは「具体的操作期」と呼ばれ、モノを考えるときに、見たり聞いたり経験したことな...

人間の脳は、10歳くらいに完成し、大人の脳としての機能が整う。大人の脳と子供の脳がどう違うかというと、子供脳は目に見えるモノでしか判断できないが、大人脳は目に見えないことも合わせて、いろんな判断ができる。たとえば同じ分量のジュースがコップに入っていても、コップの形が違うと、子供脳には同じだと分からない。液面の高さが高い方がたくさん入っているように見え、同じ量でも液面が低いと、量が少ないように感じる...

計算はできるが文章題ができない子供、こういう場合には原因が2つ考えられる。その一つ目は、「問題を解くための力はあるが、問題文が何を意味しているのかわからない」という原因の場合だ。これは問題文が何を求めているのか、正確に把握できていないということで、「問題文と数式の対応関係がよく分からない」というのが主な原因だ。つまり「算数で使われる言葉づかい」と、計算式の対応関係がハッキリしないと言うことで、「こ...

「九歳の峠」というのは、聴覚障害教育でよく言われる言葉らしい。九歳の峠とは、脳は健常なのに、耳が聞こえにくいと、4年生以上の勉強がうまく進められないという現象だ。脳には全く損傷が無いのに、耳が聞こえにくいと、なぜ抽象的なことが考えられないのかというのは、長年ずっと謎で様々な説が唱えられてきた。しかしコンピュータやセンサーの発達によって、1990年代から脳機能のイメージング技術が発達し、おぼろげなが...